うつ熱時の看護
うつ熱とは、簡単に言うと熱が体内にこもってしまったことによる高体温の状態です。
そこで、うつ熱時には、熱をいかに放散させるかが重要になってきます。ここで役に立つ知識が、先ほどのページで説明した熱放散の3つのパターンです。
熱放散3つのパターンを軽くおさらいします。
熱放散には、人間が常にほんのりと熱を放出し続けている「輻射」、接している物体を通して熱を逃がしていく「伝導」と体の周りの空気を循環させて熱を逃がす「対流」、そして体の水分の「蒸発」があります。
つまりうつ熱の時には、「輻射」「伝導」「蒸発」による熱の放出を妨げることなく、「対流」つまり空気の流れをしっかりと作り出すことが必要なのです。
<うつ熱時の看護>
◎環境調整
換気をしたり、空調を調節することで室内の空気の流れをよくする。屋外いる場合は、涼しい日蔭につれていき、うちわ等であおぐ。
衣類を調整し、薄着にさせる。
◎冷罨法
アイスノンや氷枕、冷たく絞ったタオルでの清拭等を行い、体を冷やす。
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