うつ熱時の看護

 

うつ熱とは、簡単に言うと熱が体内にこもってしまったことによる高体温の状態です。
そこで、うつ熱時には、熱をいかに放散させるか重要になってきます。ここで役に立つ知識が、先ほどのページで説明した熱放散の3つのパターンです。

 

熱放散3つのパターンを軽くおさらいします。
熱放散には、人間が常にほんのりと熱を放出し続けている「輻射」、接している物体を通して熱を逃がしていく「伝導」と体の周りの空気を循環させて熱を逃がす「対流」、そして体の水分の「蒸発」があります。

 

つまりうつ熱の時には、「輻射」「伝導」「蒸発」による熱の放出を妨げることなく、「対流」つまり空気の流れをしっかりと作り出すことが必要なのです。

 

<うつ熱時の看護>

 

◎環境調整
換気をしたり、空調を調節することで室内の空気の流れをよくする。屋外いる場合は、涼しい日蔭につれていき、うちわ等であおぐ。
衣類を調整し、薄着にさせる。

 

◎冷罨法
アイスノンや氷枕、冷たく絞ったタオルでの清拭等を行い、体を冷やす


うつ熱時の看護 関連ページ

バイタルを制する
そもそもバイタルとは?
体温とは? 体温に影響を及ぼす因子
体温調整中枢はどこ?
体温の測定方法と注意点
体温の異常:高体温〜発熱〜
発熱の経過
代表的な4つの熱型
熱放散の3パターン
発熱時の看護
体温の異常:高体温〜うつ熱〜
体温の異常:低体温
低体温時の看護
脈拍とは?
脈拍の測定方法と注意点
不整脈の考え方
脈拍の異常:脈拍数〜頻脈@〜
脈拍の異常:脈拍数〜頻脈A〜
脈拍の異常:脈拍数〜徐脈〜
脈拍の異常:脈拍のリズム
脈拍の異常:脈拍の大きさ
脈拍の異常:脈拍の立ち上がりの速さ
脈拍の異常:脈拍の緊張度
呼吸とは?
呼吸器系の構造と働き:気道系@
呼吸器系の構造と働き:気道系A
呼吸器系の構造と働き:肺胞系
呼吸器系の構造と働き:肺
呼吸器系の構造と働き:縦隔、胸郭
呼吸の3要素
呼吸中枢の場所と化学受容体の関係
呼吸の測定方法と注意点
肺機能検査:換気機能検査
パルスオキシメーターによるSpO2測定
呼吸の異常:呼吸数、呼吸の深さ
呼吸の異常:呼吸の型、左右差
呼吸の異常:リズム
呼吸困難について
血圧とは?
脈圧ってなに?
血圧の測定方法と注意点@
血圧の測定方法と注意点A
観血的動脈圧モニタでの血圧測定
血圧の異常:高血圧
危険な高血圧
白衣高血圧と仮面高血圧
高血圧 資料
血圧の異常:低血圧
起立性低血圧
意識があるってどんな状態?
「意識」を作り出す脳の仕組み
意識を維持する中枢はどこ?
意識障害はなぜ起こる
失神とは
意識の評価 JCS
意識の評価 GCS
子どもの意識の評価
意識状態による眼球運動の変化
眼球運動@瞳孔のアセスメント
眼球運動A眼位のアセスメント
意識状態悪化時の呼吸
意識状態悪化時 その他のバイタル
あいうえおちっぷす(AIUEOTIPS)

HOME このサイトについて お問い合わせ