低体温時の看護

 

低体温時に重要なのは、なるべく熱放散を少なくすること、そして熱産生を促すことです。それでは具体的な方法を見ていきましょう。
なお、1時間に0.5℃〜1℃くらいずつ体温の回復を図っていくことが理想的です。

 

<低体温時の看護>

 

◎環境調整、温罨法
低体温時の看護の重要点は、とにかく全身の保温に努めることです。
なお、加温方法には、体表面から加温する「表面加温(電気毛布、ウォームマット)」と、直接深部温をあげることを目的とした「中心部加温法(42〜46℃の加温・加湿した酸素吸入、40℃加温輸液)」があります。
軽度低体温では、部屋の温度を上げる、衣類を着せる、温かい綿毛布を掛けるなどで保温します。
中等度低体温では、電気毛布やストーブ、ウォームマットなどで保温し、高度低体温では、加温輸液を行います。

 

◎全身状態のモニタリング
低体温の症状が進行していくと、不整脈(心室性)、除呼吸、意識障害等も出現してくるため、注意が必要です。
また、腎不全も出現するリスクがあるため、水分出納バランスもしっかり確認していきます。


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