体温の異常:高体温〜うつ熱〜
うつ熱
発熱は、病気等の内的因子が原因でしたが、うつ熱は病気によるものではなく、周辺環境の異常な暑さ等、外的因子が原因となっています。
普段私たちの周辺環境の気温は、体温よりも低いです。体温より周囲の気温が低ければ、熱を体外に放散することができるので平熱を維持することができます。しかし、気温が38℃、39℃,,,,と体温よりも高くなってしまった場合、体内の熱放散が阻害され熱が体内にこもってしまいます。また、激しい運動などによって熱放散しきれないほどに熱が産生されてしまった場合も同様で、熱が体内にこもってしまいます。このような状態のことを、うつ熱といいます。身近な例でいうと、熱射病がこれに当たります。
体温調整中枢が未熟な乳幼児や、発汗調整がうまくいかなくなる麻痺のある患者さんは特にうつ熱になりやすいため注意が必要です。
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