脈拍の異常:脈拍のリズム

 

先ほどのページでは、脈拍の異常の中で、脈拍数に変化が現れる「頻脈」と「徐脈」について説明しましたね。そこで紹介した3つの疾患「洞性頻脈」「発作性上室性頻拍」「洞性徐脈」は、いずれも心臓のリズムは一定だけれども脈拍数だけに異常が起きていた状態でした。

 

それでは次に、心臓のリズムに変化が起きてしまった状態について説明します。

 

リズムの異常には、大きく分けて2パターンあります。
1つは、「トン、トン、トン、−、トン、トン」と脈が抜けるタイプです。
もう一つは、「トン、トントントン、トン、トントン」と脈が不規則になるタイプです。

 

脈拍のリズム異常を引き起こす疾患

脈が抜けるタイプの不整脈で代表的なものは「(上室性・心室性)期外収縮」です。期外収縮の場合は、脈拍数は正常です。
脈が不規則になるタイプの不整脈で代表的なものには「心房細動」があります。心房細動の場合は、脈拍数が増えて頻脈となることがほとんどです。

 

 

 


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