NPPV使用中の患者さんへの看護

 

 

NPPVを成功させるためには、患者さんの協力が必要不可欠です。看護師は、患者さんがNPPVを開始するにあたり、不安なく、なるべく苦痛なく行うことができるよう、援助していく必要があります。

 

NPPV開始直後

NPPVを行うにあたって 患者さんへの説明にも書いてあるように、まずは患者さんが納得してNPPVを行うことができるよう、丁寧な説明をしていく必要があります。

 

また、閉所恐怖症の患者さんに対しては、実際にNPPVを導入する前にマスクを顔に当てる練習から始めるとよいでしょう。

 

NPPVを開始するときには、いきなり顔にマスクを固定してはいけません。私たちも、いきなりマスクをストラップで固定されてしまったら恐怖感を感じますよね。
そのためまずは、ベッドサイドに寄り添い、手でマスクを固定しながら患者さんがNPPVによる呼吸に慣れるのをサポートします。

 

あわてず、ゆっくりと呼吸を行うことを心がければ、機械が呼吸を助けてくれる、ということを説明します。患者さんが機械の呼吸に自分の呼吸を合わせることができるように、「吸って、吐いて」などの声掛けを繰り返しながら、患者さんの様子を観察していきます。

 

NPPVに慣れてきたら

患者さんがNPPVによる呼吸に慣れてきたら、マスクをストラップで固定します。
このとき、マスクからのリークが最小限になるように調整します。

 

マスクの密着の程度は、丁寧にみていく必要があります。リークを恐れるがあまりきつくしすぎると、マスクの当たっている部分に潰瘍やびらんができてしまことがあります。NPPV用の呼吸器は、マスク周囲から多少空気が漏れても、それに合わせて圧を多めに送ってくれる機能があります。そのため、多少のリークは仕方がないと許容しましょう。

 

しかし、あまりにリークが多すぎると気道内圧が保てなくなり、有効な換気ができなくなってしまうので注意が必要です。

 

NPPV開始後の調整

NPPV開始後30分程度で血液ガスを採取します。また、呼吸のアセスメントを行うことはもちろん、バイタル等全身状態を観察し、患者さんの現在の状態を的確に把握していきます。

 

呼吸困難が改善し、呼吸数が減少して、血液ガスデータが改善することを目標に、必要に応じて圧の量を調整していきます。

 

NPPVを使用しているにも関わらず患者さんの状態が思わしくなかったり、悪化しているような場合には、通常の人工呼吸管理を行うことも視野に入れていなければなりません。

 

 

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