ガス供給アラーム
ガス供給アラームとは
ガス供給アラームは、人工呼吸器につながっている医療ガス(圧縮空気か酸素)のいずれか(または両方)の圧力が低下していることを知らせてくれるアラームです。
この場合、人工呼吸器そのものが作動しなくなるため、患者さんは低酸素症や高二酸化炭素症をきたしてしまう危険性があり、とても危険です。
ガス供給アラームの原因
ガス供給アラームは、完全に呼吸器側の問題で作動します。
考えられる原因についてみていきましょう。
・人工呼吸器からのホースと配管端末機(アウトレット)の接続不良によるガス漏れ
・配管端末機の破損
・耐圧ホースの踏みつぶし
・医療ガス供給圧の低下(病院のガス供給そのものの問題)
・圧縮酸素の配管がなく、コンプレッサーを使用している場合には、その不具合
人工呼吸器が吸気を送り込む力は、何でできていると思いますか?
「電気!」・・・と思われる方も多いと思います。確かに人工呼吸器は電気の力で動いている場面が多いのですが吸気を送りこむ力自体は配管された圧縮空気や酸素によるものなのです。
そのため、ガス供給が低下した状態というのはそもそも人工呼吸器が作動しない危険な状態である、ということがわかります。
ガス供給アラームへの対応
ガス供給アラームは、人工呼吸器が作動していない状態であるため、まず速やかにバッグ換気に切り替えます。
そのあとは、以下のように対応していきましょう。
引用:羊土社 「人工呼吸管理に強くなる」 編集 讃井將満、大庭祐二
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