気道内圧上昇アラーム

 

 

気道内圧上昇アラームとは

気道内圧上昇アラームは、回路の圧力が上がっていることを知らせてくれるアラームです。何らかの原因で回路の圧力が上がってしまっているため、放置すれば患者さんの肺に圧損傷を引き起こしてしまう可能性があります。

 

気道内圧上昇アラームの原因

気道内圧上昇アラームが作動する原因としては、患者側の原因と、呼吸器側の原因とが考えられます。
それぞれみていきましょう。

 

<患者側の原因>
患者側の原因には、以下のようなものがあります。

 

・ファイティング(患者-呼吸器不同調)
・肺コンプライアンスの低下
・気道狭窄
・気道分泌物の貯留
・気管チューブの屈曲
・片肺換気

 

患者側の原因として最も多くみられるのが、気道分泌物の貯留です。この場合は、吸引を行えば問題は解決します。日ごろから適切な加湿が行われているかしっかりと確認し、痰詰まりによるチューブの閉塞には気をつけましょう。

 

<呼吸器側の原因>
呼吸器側の原因には、以下のようなものがあります。

 

・呼吸回路の屈曲、閉塞
・水分貯留
・圧センサー異常
・人工鼻の汚染
・低すぎるアラーム設定

 

気道内圧上昇アラームへの対応

30mmHgを超える圧が続いていると、患者さんの肺に圧損傷を引き起こしてしまうリスクが高くなります。このような圧が続いている場合には、まずはバッグ換気に切り替えて安全を確保しましょう。

 

バッグ換気で押しても換気ができない場合には、緊急事態です。すぐにチューブの入れ替え(再挿管)が必要になってしまう場合もあります。

 

そのあとは、以下の通りに対応していきます。

 


 

引用:羊土社 「人工呼吸管理に強くなる」 編集 讃井將満、大庭祐二 

 

 

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