酸塩基平衡の評価 その1
血液ガスの評価には大きく分けて2つの目的がありましたね。一つはガス交換の評価、そしてもう一つは酸塩基平衡の評価です。それではこれから、酸塩基平衡の評価について説明していきます。
酸塩基平衡の評価・・・だなんて考えただけでうんざりしてしまうあなた。
大丈夫です!見るべき3つの項目を順番に追っていくだけで、誰でも簡単に酸塩基平衡の評価ができます。見るべき項目はたったの3つしかありません。
それではまず、3つの項目は何なのか、お伝えしますね。
@PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)
ApH
BHCO3−(重炭酸イオン) または BE(Base Excess 塩基余剰)
この3つだけです。
PCO2、pH、HCO3− に関しては、ここまでの「酸塩基平衡と血液ガス」を順に読んでくださってる方にとってはもうおなじみの3項目だと思います。すべて、酸塩基平衡に欠かせない項目ですね。ざっくりいうと、PaCO2は体の中の二酸化炭素(つまり酸)の量、pHは体の中の酸性度、HCO3−は体の中をアルカリ性にしてくれる物質のことです。
それでは、BEって一体全体何なのでしょう?
次のページで丁寧にわかりやすく解説します。
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