血液ガスの読み方〜2つの目的〜
血液ガスを取るタイミングには、緊急時と、状態が安定しているときの評価目的がある、ということはわかりましたね。
それでは次に、血液ガスの読み方についてみていきましょう。
血液ガスの読み方・・・ナースであれば誰もが読めるようになりたい!と願うと同時に、「なんだかわかりにくそう・・・」とさじを投げたくなるような分野であると思います。
ご安心ください。
実は、血液ガスの読み方って、コツさえつかめばとっても簡単なんです。これを読めば、血液ガスのデータを見るのが楽しみになってきますよ。
まずはじめに、以下のことを覚えておいてください。
血液ガスには大きく分けて2つの評価目的があります。
一つは、ガス交換の評価。
そしてもう一つは、酸塩基平衡の評価です。
血液ガスを採ったら、「なぜこの患者さんは血液ガス採る必要があったんだろう?」とまずは考えましょう。
呼吸苦が出現しており、酸素化されているかみたかったから?所見からアシドーシスが疑われたから?・・ほかにもいろいろあるでしょうが、大事なのは血液ガスを読むときに、「ガス交換の評価がみたかったらこの項目!」「酸塩基平衡の評価がみたかったらこの項目!」と、みるべき項目がわかることです。
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