酸塩基平衡を保つための「塩基」はどれ?
体の中では常に酸がつくられている、ということはわかりましたね。
酸塩基平衡で重要な化学式は
CO2(二酸化炭素) + H2O(水) ⇔ H2CO3(炭酸) ⇔ HCO3− (重炭酸イオン) + H+(水素イオン)
なのですが、この反応の中で酸はどれでしょうか?
先ほどのページ体の中で常につくられている酸を読んでいただけた方はわかると思いますが、酸は、水素イオンH+と二酸化炭素CO2です。
では、酸と対をなすもの、「塩基」はどれですか?
ここでもう一度酸と塩基の定義を思い出しましょう。
酸:水素イオンH+を放出する物質のこと
塩基:水素イオンH+を受け取る物質のこと
でしたね。
体の中にある塩基の代表は、水素イオンH+を受け取って炭酸H2CO3を作り出す重炭酸イオンHCO3−です。
それでは、ここまでのまとめです。
酸塩基平衡を保つための代表的な酸、塩基はこちらです。
酸 : 二酸化炭素CO2、水素イオンH+
塩基: 重炭酸イオンHCO3−
この先の理解を簡単にするため、まずはこのことをおさえましょう。
酸塩基平衡を保つための「塩基」はどれ?? 関連ページ
- 苦手意識をもつあなたへ
- そもそも酸塩基平衡とは?
- 体の中で常につくられている「酸」
- 酸塩基平衡はどこで調節しているの?
- 酸塩基平衡 in 血液・体液
- 重炭酸緩衝系
- 酸塩基平衡 in 肺
- 酸塩基平衡 in 腎臓
- アシドーシスとアルカローシス
- 呼吸性アシドーシス
- 呼吸性アルカローシス
- 代謝性アシドーシス その1
- 代謝性アシドーシス その2
- 代謝性アルカローシス
- 混合性アシドーシス
- 混合性アルカローシス
- 血液ガスとは?
- 血液ガスの単位はなぜ「分圧」なの?
- 血液ガスは、どこで取る
- なんで血液ガスを取るの?
- 血液ガスの読み方〜2つの目的〜
- ガス交換の評価
- 酸塩基平衡の評価 その1
- BEってなに?
- 酸塩基平衡の評価 その2
- 代償反応とは?
- 酸塩基平衡の評価 その3
- 用語集