用語集
ここでは、酸塩基平衡、血液ガスでよく出てくる用語の解説を行います。
その前に、知っておくとかなり得する豆知識です。
知っておくと得する豆知識
血液ガスには、よくPO2やSpO2....などなど「P」や「S」が使われますよね。これらが何を指しているのか知るだけでも、理解がずいぶん楽になりますよ。
順番にみていきましょう。
<頭文字>
頭文字は、記号が表している数値が「根本的に何を指しているのか」を示しています。圧力なの?飽和度なの?それとも割合?そもそもこの数値、何の数値なわけ!?といったところです。
・P:Pressure (圧力)*頭文字につく「P」は、「圧力」という意味です。体の中には様々な気体が混在しているため、血液ガスにおいて圧力は「分圧」と言い換えられます。
・S:saturation (飽和度)*頭文字につく「S」は、「飽和度」という意味です。
・F:Fraction(分画、濃度)*頭文字につく「F」は「分画、濃度」という意味です。
<2番目の文字>
2番目の文字は、記号があらわしている数値が「どこで取られた検体のものか」示しています。
・A:Alveolus (肺胞)*「A」は、肺胞でとられた検体です。たとえば「PAO2」の場合は、「肺胞における酸素の圧力(分圧)」という意味になります。
・a :arterial blood (動脈血)*「a」は、動脈血でとられた検体です。たとえば「PaO2」の場合は、「動脈血における酸素の圧力(分圧)」という意味になります。
・I:Inspiratory(吸気ガス)*「I」は、吸気時における数値です。
<3番目の文字>
3番目の文字は、記号があらわしている数値が「何の物質のものなのか」示しています。
・O2:酸素
・CO2:二酸化炭素
用語の解説
PCO2:二酸化炭素分圧*二酸化炭素の圧力(分圧)のこと。簡単に言うと、二酸化炭素の量のこと。
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