なんで血液ガスを取るの?
血液ガスを取ると、そもそもどんなことがわかるのでしょうか。
主要4項目(PO2、PCO2、pH、HCO3−)を頭に思い浮かべるだけでも、なんだかその答えが見えてきそうですね。酸素が体にちゃんといきわたっているか、二酸化炭素はちゃんと捌けているか、酸塩基平衡は保たれているか・・・・つまり、体が元気に活動できる状態になっているか、がわかる非常に重要な検査なのです。
血液ガスを取るタイミングは、大きく分けて2通りあります。
1つは、緊急時。
そしてもう1つは、状態が安定しているときの評価目的です。
緊急時の血液ガス
救急外来に搬送されたときや、病棟で急変が起きた時などに行われます。この場合は一刻を争うので、準備ができ次第すぐに検査が行われます。
まずは酸素化が保たれているか(体の中に酸素がいきわたっているか)、酸塩基平衡が狂っていないか、などを確認します。
評価目的の血液ガス
酸素投与が行われている患者さんや、人工呼吸器を使っている患者さんなどの評価目的に血液ガスが採取されることもあります。この場合は、状態が安定しているときに採血をしないと正しい情報を得ることができません。そのため、例えば体位変換をした直後や吸引をした直後などは避けるべきです。
肺や循環、代謝機能がどのような状態で保たれているのか、を確認します。
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