看護師が学会に参加することの意義とメリット

 

看護師が知識を高め、能力を向上させることのできる機会として、「勉強会」「セミナー」「研修」などがあります。そしてこれらは所属する病院・部署や、外部の機関によって開催されています。「勉強会」「セミナー」「研修」は、自分では勉強しきれない内容について、短時間で体系的に学べることができるため、看護師のキャリアアップに非常に効果的です。

 

そのほかに看護師が知識を高めキャリアアップを図ることのできる場所として、「学会」に参加・発表するという方法もあります。

 

それではまずは、「学会」とはなにかについてみていきましょう。

 

「学会」とはなにか

 

「学会」とは、研究者が自分の研究成果を発表する場のことです。

 

ちなみに、「研究者」は大学や大学院で研究している人だけとは限りません。臨床で看護を実践している人も対象になります。この場合、臨床看護を実践していく中で「新たに試みたこと」「データをまとめたもの」などを論文として発表します。

 

学会には、専門領域ごとにさまざまな種類があります。

 

「日本看護学会」「日本小児看護学会」「日本救急看護学会」「日本助産看護学会」「日本がん看護学会」「日本手術看護学会」などの、主に看護師が主体となる学会から、「日本小児科学会」「日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会」「日本糖尿病学会」「日本感染症学会」などさまざまな職種が参加するものまで、本当にたくさんの種類があります。

 

なお、学会に参加できるのは発表者だけではありません。発表しなくても、参加費を払えば誰でも参加することができます。

 

学会発表における2通りの発表形式

 

学会では、2通りの発表形式があります。「口演発表」と呼ばれる、スライドを使って口頭で発表するものと、「示説(ポスター)発表」と呼ばれる、ポスターを提示して発表するものです。

 

発表時間は口演発表の方が長いです。発表者は、壇上でスライドを用いながら、自分の研究について口頭で発表します。

 

一方のポスター発表は、ブースごとに発表時間が決められています。発表者は、自分のポスターが掲示してあるブースの発表時間になったら、ポスター前に待機します。そして自分の順番になったら、ポスターを使いながら口頭で発表していきます。

 

ポスター発表では、人だかりがポスターからポスターへと移動していくようなイメージで発表が行われていきます。

 

どちらの発表形式なるかは、学会に応募した時点で希望を出すことができます。しかし、最終的にどちらになるのかは、学会運営者が決めますので、必ずしも希望に沿ったものになるかはわかりません。

 

看護師が学会に参加する意義

 

日本における看護学は、1952年に「高知女子大学家政学部看護学科」においてはじめて発足しました。そのため、看護学という学問領域は発足してからまだまだ日の浅い学問領域なのです。

 

看護学が設立されてから今日に至るまで、看護師に求められる役割はどんどん大きくなっています。さらに、医療は日進月歩であるため、現場では次々に新しい問題に直面しています。

 

これらの問題は、自分の施設だけで生じているとは限りません。医療界が抱えている問題というのは、だいたいどこの施設でも起こっている問題なのです。

 

そのため学会発表を行うことで、今の医療界が抱えている問題点を共有でき、解決に向けてさまざまな視点を得ることができます。これは非常に意義のあることです。

 

また、現在ではEBM(Evidence Based Medicine)と呼ばれる「根拠に基づいた医療」の重要性が認識されています。

 

実は、医療の現場では、「なんとなく昔からやってきたから」という理由で行われている行為が多々あります。

 

例えば、手指消毒についてです。アルコールに耐性のないウイルスや細菌に対しては、アルコールによる手指消毒が効果的です。

 

しかし、実は「ささっ」と手にアルコールをぬぐうだけでは意味がないのです。本当に効果的な消毒を行いたいのであれば、「15秒以上」手にもみこむようにして行わなくてはいけません。

 

このように、今までの慣習で行われているもののなかには、皆が「なんとなく」やっているだけであって、やっている本人たちが根拠もわかっていないような場合も多々あるのです。

 

学会では、今まで根拠があいまいになっていた点を研究で明らかにすることで、本当に患者さんにとって利益のある看護を実践するための気づきを得ることができます。

 

看護学は発足して日の浅い学問なので、まだまだ明らかになっていない「根拠」はたくさんあります。そのため、学会で発表することは、看護学の発展に大きく貢献します。

 

また、学会に参加するだけでも、さまざまな気づきを得ることができるため、非常に意義があるのです。

 

看護師が学会に参加するメリット

 

学会と聞くと、「難しそう」「自分とは関係ない」と感じる方も多いと思います。実際に管理人もそうでした。

 

しかし、実際に参加してみて感じたのは、学会に参加するとモチベーションが上がってやる気になるということでした。

 

このようなことを書くと怒られてしまうかもしれませんが、もともと管理人は、「看護界のためにがんばろう」などと情熱に燃えているタイプではありません。そのため、積極的に学会発表を行う同期の陰に隠れて、学会には参加しなくて済むようにやり過ごそうとしていました。

 

しかし、あるときどうしても学会に参加しなくてはいけなくなりました。正直「億劫だな」と思っていたのですが、いざ参加してみると、自分がいつも臨床で「困っていること」「悩んでいること」に対するさまざまな試みが発表されており、「看護大好き」ではない自分にとっても、興味深く、面白いものばかりでした。

 

ポスター発表では直接発表者と話す機会もあったため、その分野の第一線で活躍している人の話はとても参考になりました。そして、「自分もやってみよう」とモチベーションがあがり、翌日からの勤務がまた違った視点で行えるようになりました。

 

これが、実際に管理人が学会に参加して感じたメリットです。

 

このように、学会では「勉強会」や「セミナー」とは違った意味でのよい刺激を受けることができます。看護の仕事はどうしても閉鎖的になってしまいがちなうえに、日々の業務は慣れてくるとマンネリ化しがちです。

 

日々の看護業務を楽しく、目標をもって行うことができるようになるために、学会に参加・発表することは非常によい影響があります。

 


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