看護師におけるキャリアアップの方法

 

「キャリアアップ」とは、「より高度な専門知識や技術を身につけること」という意味があります。一般的にキャリアアップというと「何か資格を取得する」というイメージを持たれがちですが、必ずしもそうとは限りません。

 

もちろん資格を取得することもキャリアアップではありますが、臨床を実践していく中でさまざまな知識を身につけ、スキルを向上させていくこともキャリアアップなのです。

 

まずは、看護師が受けることができる5つの継続教育について、それぞれみていきましょう。

 

看護師が受けることのできる5つの継続教育

医療は日進月歩で進化しています。そのため、看護師は自らの能力を維持・向上させていくために、学び続けなくてはいけない職種なのです。

 

看護学校を卒業して臨床に出た看護師は、その能力を磨き、キャリアアップしていくために、さまざまな教育を受ける機会があります。ここでは5つの教育の種類についてみていきましょう。

 

<@新人教育>

 

新人教育は、看護師養成学校を卒業して臨床に出てから1年目くらいの看護師が対象になります。新人の多くが就職する総合病院や大学病院では、独自の新人教育カリキュラムを設定しているところがほとんどです。

 

新人看護師はその新人教育カリキュラムに沿いながら、看護師として、社会人として必要な能力を磨いていきます。

 

<Aジェネラリストを育成する教育>

 

ジェネラリストとは、分野を限定しない広範囲な知識や技術、経験を持つ人のことを指す言葉です。つまり、ジェネラリストは看護師として幅広い分野で臨床実践できる人のことをいいます。

 

特定の専門領域をつくらず、さまざまな疾患・対象の患者さんに対して直接看護ケアを提供する能力を向上させるための教育を受けることができます。また、さまざまな診療科をローテーションすることでも、ジェネラリストになることができます。

 

<Bスペシャリストを育成する教育>

 

スペシャリストとはジェネラリストの反対で、特定の分野における深い知識、技術、経験を持つ人のことを指します。

 

スペシャリストの看護師は、特定の専門領域で、非常に専門性の高い看護実践を行います。さまざまな診療科を経験したうえで専門領域を決める人もいれば、はじめからずっと興味のある領域を極める人もいます。スペシャリストとしての資格には「認定看護師」「専門看護師」などがあります。

 

<C管理者を育成する教育>

 

看護管理者は、「組織全体で、質の高い看護を効率よく提供するためにはどうしたらよいのか」について考える役割があります。看護管理者を育成する教育では、より的確な管理を行える人材を育てます。

 

<D教育者・育成者を育てる教育>

 

各施設で先頭に立って看護教育を行うことのできる人材や、看護学校における教員を対象にした、キャリアアップのための教育です。

 

看護師がキャリアアップのために学びを得る場所

ここまで看護師には5種類の継続教育があると述べてきました。それでは次に、どこで学ぶことができるのかみていきましょう。

 

<業務に関連する看護技術を向上させたい場合>

 

「より患者さんに負担の少ない体位交換ができるようになりたい」「コミュニケーション能力を向上させたい」「人工呼吸器について学びたい」など、業務に関連した看護技術を向上させたい場合は、以下のような学ぶ場所があります。

 

・施設内の教育(勉強会)に参加
・都道府県協会・日本看護協会の研修に参加

 

日常的には、自分の所属している病院や部署で定期的に勉強会が開催されていることがほとんどです。まずはそれらに参加することで、臨床実践能力を向上させることができます。

 

また、都道府県協会や日本看護協会が行っている研修に参加すれば、病院では補いきれない部分の知識や、自分が知りたい知識に関してピンポイントで学ぶことができます。ほかの病院の人と交流する機会になるのも大きなメリットです。

 

<現在実践している看護領域について専門性を深めたい場合>

 

先の記事に挙げたような小児専門看護師などの資格を取得したい場合や、さらに学術的に学びを深めていきたい場合には、以下のような方法があります。

 

・該当領域の大学院(学位の取得、専門看護師認定申請に必要な単位の取得)で学ぶ
・日本看護協会の認定を受ける
・看護師教育課程に参加

 

スペシャリストとして専門性を高めるためには、「認定看護師」「専門看護師」の資格を得ることも一つの方法です。資格を得るまでの過程で多くの知識を得ることができますし、資格を取ってからも新たな役割を見出すことで、やりがいをもって働くことができます。

 

<留学したい、国際活動をしたい場合>

 

日本の看護は、先進諸国の中では遅れているほうです。イギリスは看護師の基礎教育が6年と長いですし、アメリカでは看護師が行うことのできる医療行為の幅はとても広く、日本よりも専門職としての地位が高いです。

 

同じ看護職でも、国によって大きく専門性が異なるのです。そのため、留学して先進国の医療・看護を学ぶことは、日本の看護界について客観的に見直せる非常に良い機会となります。

 

また、NPO法人、JICAなどに所属して途上国支援を行うこともできます。

 

<研究に興味がある>

 

日本で看護学を学ぶことのできる「看護学科」ができたのは、1952年です。したがって、「看護学」は比較的新しい学問分野であり、今後さらに発展していくことが考えられます。

 

そのため、大学院などで研究を行うことは自らのキャリアアップになることはもちろん、看護学を発展させていく意味でも非常に重要です。

 

<仕事から離れていたが、もう一度看護職として働くために学びたい>

 

「出産」「子育て」などの理由により臨床から離れている人も多くいます。これらの人たちが再び看護師として働き、キャリアアップしていくために、現在ではさまざまな研修が行われています。

 

具体的には、都道府県ナースセンターや自治体、各医療機関や施設で実施されている再就業(復職)支援研修などです。

 

看護師という資格は、一度取得したらずっと持ち続けることができます。そのため、ライフステージに応じて「今は仕事に専念したい」「子育てに専念したい」と、仕事とプライベートの両立を図りやすい資格でもあるのです。

 

一度現場を離れても、また復帰できるとことが看護師資格の強みでもあります。看護師資格を持っている方は、多様な働き方ができる看護師資格を生かして、自分のキャリアプランを考えていただけたらと思います。

 

自分が「どこまで」「どのように」キャリアアップしていくかに関しては、その時々の状況に左右されることもあるかと思います。

 

しかし、看護師という仕事には多様な可能性があることを念頭に置きながら、自分はどのようにキャリアアップしていきたいのか考えていただけたらと思います。

 


看護師が自らのキャリアを考えるとき、「同じ職場に留まって頑張る」または「自分に合う他の職場を探す」ことを考えます。子育てが終わり、仕事復帰を考える人もいます。


こうしたとき、ほとんどの人は看護師の転職サイトを活用します。自分だけの力で探す場合だと3〜5カ所など少ない求人の中から探すケースがほとんどですが、転職サイトを介すれば100カ所以上の求人からピッタリの案件を引き出すことができるからです。


ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社もあれば、看護師との面談を重視することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、首都圏に強みを発揮する会社もあれば、地方求人を多く保有している会社もあります。


これらの違いを理解しなければ、よい転職・復職を実現させることはできません。そのため、まずは各転職サイトで何が異なるのかを理解するようにしてください。



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