RSウイルスの治療

 

 

RSウイルスに特効薬はありません。残念ながら、「これを使えばRSウイルスがすぐ治る」という薬は存在しないのです。そのため治療の基本は、補液、酸素投与、吸引などの支持療法になります。

 

また、RSウイルスと一言で言っても、その症状の程度や出方は人それぞれです。そのため治療は、その患者さんの症状に合わせて行われます。

 

治療方針を決める目安の一つが、「喘鳴の有無」すなわち、胸がゼコぜコいっているかどうか、です。喘鳴もなく、症状がごく軽い場合には、経過観察のみで終わる場合もあります。

 

喘鳴が強い場合、まず行われるのが吸引です。分泌物を除去し、喘鳴が改善したかどうかを聴診して確認します。改善が見られた場合は、去痰薬(ムコダイン、ムコサールなど)などの内服を行い、経過観察していきます。

 

一方、吸引をしても改善が見られなかった場合には、β2刺激薬(メプチン)の吸入を行います。

 

※ちなみに・・・β2刺激薬とは、簡単に言うと「気管支を拡張する薬」です。メプチンを使用するときには、抗アレルギー薬であるインタールを併用すると、より効果的であるといわれています。

 

吸入薬を使うときには、あらかじめ吸引して分泌物を除去しておくと、下気道まで薬をしっかりと行き渡らせることができます。

 

β2刺激薬であるメプチンを使用し、その後はどのような治療を行っていくか・・・といいますと、喘息発作に基づく治療が行われます。そのため、症状が重い場合には副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)が使われることもあるのです。

 

また、脱水が疑われたり、分泌物が固くてなかなか吸引できない場合には、補液を行うこともあります。しかし呼吸器疾患の場合、補液が少なすぎてもたんが硬くなってしまうが、多すぎても今度は肺に水が溜まってしまう・・・という状況に陥ることがあるため、量の調整には注意が必要です。

 

抗生剤の投与に関しては、RSウイルスの場合必須ではありませんRSウイルスに加えて何かしらの細菌感染が起きていると考えられる場合などに、投与が検討されます。

 

 

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