インシデントを起こしてしまったら

 

インシデントって、本当にへこみますよね・・・とその前に、インシデントとは何かについて説明していきます。

 

インシデントとは

インシデントとは、実際には事故につながらなかったものの、重大な事故になっていた可能性のある事態のことです。「ヒヤリ・ハット」と呼ばれることもあります。
インシデントを起こす可能性の一番高い職種はなんだかご存知ですか?答えは、看護師です。患者さんに対して直接医療行為をする機会が多いため、必然的に一番インシデントを引き起こす可能性が高い職種となっています。

 

インシデントが起きると、レポートを提出して再発予防に努めるような仕組みを取っている病院が多いです。

 

ナース誰もが通る道、インシデント

インシデントは、起こしてしまった方ならわかると思いますが、本当にへこみます。、「もし発見が遅れて重大事故につながっていたら・・・」と考えると夜も眠れないほどの恐怖に襲われることもあります。

 

医療現場でナースが負っている責任というものは、非常に大きいのです。その責任の大きさを改めて痛感するのが、インシデントなのかもしれません。

 

インシデントは、決して起きてはいけないものです。しかし、看護師も人間です。看護師をやっている以上は、誰もが一度は経験していることだと思います。

 

起きてしまったことは仕方のないこと。大事なのは、二度と繰り返さない仕組みづくりをすることです。

 

長い間看護師をやっていると、ある程度自分がミスを犯しやすい状況というのがみえてくると思います。その状況に自分が置かれたときに、どのような仕組みをつくっておけばミスが起こらないのかを工夫する必要があります。

 

例えばNsかなむんの場合は、業務が重なった時に、点滴の流量変更のミスをしてしまったことがありました。そこで、同じ失敗を繰り返さないよう、流量変更している点滴薬を扱うときには「速度変更」と書かれたカードを使う、自分のメモに赤ペンで「速度変更あり!」と書くなどの対策を行いました。
このように、二度とインシデントを起こさない仕組みづくりが重要なのです。

 

そしてインシデントを起こさない仕組みづくりは、個人レベルで行うと同時に、病棟全体でも対策を取っていくことが必要です。インシデントが起こるときには、個人の能力も一つの要因ではありますが、「インシデントが起きやすい状況」という環境因子も大きいのです。そのため、インシデントが起こった時には安易に個人を攻めるのではなく、どうすれば防ぐことができたのかを病棟の皆で考え、対策を練ってく必要があります。



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