病院で派遣看護師として働くために最低限知っておきたいこと

 

看護師は国家資格をもつ専門職種です。働く場所や雇用形態にはさまざまな種類があるため、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に選択することができます。

 

雇用形態の一つに、「派遣」として働くという方法があります。しかし、「派遣」とはどのような働き方であるのかについて、はっきりと分かっていない方も多いのではないでしょうか。

 

特に紛らわしいのが、「非常勤(パート・アルバイト)と「派遣」の違いについてです。

 

「非常勤(パート・アルバイト)」は、「1週間の所定労働時間が常勤(正職員)よりも短い人」と定義されています。しかし、「派遣」も、1週間の所定労働時間は常勤(正職員)より短いです。

 

それでは、両者の違いはどこにあるのでしょうか。順番に説明していきます。

 

「非常勤」と「派遣」では、「雇用主」が異なる

 

最も大きな違いは、雇用主が違うという点です。

 

非常勤看護師の場合、雇用主は勤務先の病院や診療所です。働いている医療機関に直接雇われているこのような形態は、直接雇用と呼ばれています。

 

常勤非常勤看護師は勤務先に直接雇われて労働契約を結び、「賃金の支払い」「社会保険の手続き」「年次有給休暇の付与」「休業手当の支払い」などはすべて勤務先からなされます。

 

一方派遣看護師の場合、雇用主は人材派遣会社になります。ここが、非常勤看護師との大きな違いです。

 

派遣看護師を雇っているのは人材派遣会社なので、労働契約は勤務先ではなく人材派遣会社と結ばれます。「賃金の支払い」「社会保険の手続き」「年次有給休暇の付与」「休業手当の支払い」も、すべて人材派遣会社からなされます。

 

そのため、勤務先で働いているときは一見するとほかのスタッフと変わりないですが、所属は勤務先ではなく人材派遣会社になるのです。

 

派遣看護師には「最長6か月」という期間が定められている

 

さらに、派遣看護師には「6か月以上同じ事業所(病院・診療所)で働いてはいけない」という決まりがあります。

 

非常勤看護師の場合、働く期間(雇用期間)に関して「〇〇か月でなくてはいけない」という決まりごとはありません。雇用期間は雇用主との相談により、自由に設定されます。

 

一方、派遣看護師は、「6か月以上は同じ事業所で働いてはいけない」という決められているのです。6か月を過ぎて同じ事業所で働こうと思った場合には、「退職」もしくは「その事業所で直接雇用(常勤・非常勤)されるスタッフとなる」という選択を迫られることになります。

 

この決まりは、「6か月以上同じ職場で働きたくない」と考えている看護師にとっては問題ないです。

 

しかし、「6か月を超えたら直接雇用されたい」と思っている看護師にとっては、「採用されなかったらどうしよう」「事業所側の事情が変わったらどうしよう」という不安を抱くことになります。

 

これではあまりに不安定です。

 

そのため、看護師が派遣として働こうと思った時には、「事業所側と、あらかじめ『6か月未満』の雇用契約を結んでおく」という方法と、「6か月を過ぎたら職場に直接雇用される前提で契約を結ぶ」という2通りの派遣方法が用意されています。

 

派遣

 

「あらかじめ『6か月未満』の雇用契約を結んでおく」という方法が、一般的に「派遣」といわれる雇用方法です。

 

「派遣」の場合、事業所(病院、診療所)側からの求人が出される段階で、「2か月間限定」「4か月間限定」というように期間が指定されています。

 

そのため、「派遣」として働きたい看護師は、あらかじめ雇用される期間に納得したうえで雇用契約を結ぶ形になります。

 

紹介予定派遣

 

一方、「6か月を過ぎたら職場に直接雇用される前提で契約を結ぶ」という方法に関しては、「紹介予定派遣」と呼ばれています。

 

つまり、6か月の派遣期間が終了したら退職するのではなく、派遣期間終了後に勤務先である事業所に直接雇用されて働き続けるという前提で、契約を結ぶのです。

 

直接雇用された後は、「派遣看護師」から「非常勤(もしくは常勤)看護師」という名称に変わり、給料も事業所から直接払われることとなります。

 

ここまでみてきたように、派遣は勤務先ではなく人材派遣会社に雇われているという点が大きな特徴になります。そして、看護師が派遣される場合は、いわゆる「派遣」と「紹介予定派遣」の2通りがあることも覚えておきましょう。

 

ちなみに、雇用形態が「派遣」であっても、「有給」や「育休」は取得できます。理由は、派遣であっても労働基準法や男女雇用機会均等法が適応されるためです。

 

そのため、年次有給休暇(有給)を取得することができるうえ、勤務時間数によっては育児休業を取得することも可能なのです。

 

同様に、一定の条件(雇用期間や労働時間など)を満たせば、人材紹介会社の「保険」「年金」に加入することもできます。

 

ここまで説明してきた派遣に関する基礎知識をもとに、「派遣看護師として働く」ことについて考えてみてください。

 


看護師が自らのキャリアを考えるとき、「同じ職場に留まって頑張る」または「自分に合う他の職場を探す」ことを考えます。子育てが終わり、仕事復帰を考える人もいます。


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