総合病院と専門病院の違いと看護師の年収・給料

 

「総合病院」と「専門病院」は、厳密に言えば正式名称ではありません。分かりやすく病院を分類していくうえで、一般的によく使われる病院の名称です。

 

総合病院と専門病院は、どちらもベッドが20床以上ある「病院」であるという点は共通しています。どちらの病院でも、入院して治療を受けることが可能なのです。

 

しかし、総合病院と専門病院には大きな違いがあります。それは、総合病院は「さまざまな診療科」がある病院であり、専門病院は「専門分野に特化した病院」であるという点です。

 

病院に来る患者さんの「疾患」「年齢」などが違えば、当然行うべき看護が変わってきます。そのため、総合病院に勤務するのと専門病院に勤務するのとでは、大きな違いがあるということを認識しなくてはいけません。

 

専門病院の種類と、専門病院で働くメリット

 

専門病院には、「がんセンター」「こども病院」「産婦人科病院」「脳外科病院」「心血管病院」「精神病院」などさまざまな種類があります。

 

例えば、「がんセンター」では、がんの患者さんが集まってきます。そのため、「がんセンター」と呼ばれる病院には基本的にがんの患者さんしかいません。がんセンターは大規模な病院が多いですが、上記の理由で、救急車の受け入れに関して一般の人は受け入れません。その代り、かかりつけのがんの患者さんのみとしているところが多いです。

 

がんの治療・研究に特化した病院であるため、一般的な病院に比べて難しい症例の患者さんも紹介されてきます。そして、治験を含めて最先端の治療を提供しています。

 

スタッフに関しても、がんの分野でトップクラスの医師や看護師、その他コメディカルが集まってきているため、モチベーションの高い人が多いです。そのため、がんの領域に興味のある人ならば、多くの学びを得ることができますし、自分もがん看護のスペシャリストになることができます。

 

このように「がんセンター」は、専門病院の中でもがんという特定の疾患に特化した病院であるといえます。同じような性質の病院に「脳外科病院」「心血管病院」などがあります。

 

一方、例えば「こども病院」と呼ばれる小児科専門病院の場合は、対象が「こども」なだけで、ありとあらゆる疾患の子どもたちが入院してきます。

 

病棟は「ICU」「NICU」「骨折」「感染症」「小児がん」「腎臓・内分泌疾患」「心臓疾患」などの疾患別に分かれています。ここだけ見ると一見大人の病院と変わりがなさそうに見えますが、一歩建物の中に入ってみると子どもにやさしい雰囲気・色使いがなされた病院であり、すぐに子ども病院だと知ることができます。

 

どこに配属されても対象が「こども」であるため、小児看護をしたい人にとってはおすすめできます。また、こども病院は小児医療に携わりたくて働いている人がほとんどであるため、スタッフのモチベーションも高く、そこで働くことで大きな学びを得ることができます。

 

このように「こども病院」は、専門病院の中でも特定の対象に特化した病院であるといえます。

 

専門病院で働くことで、専門的な分野に対して高い志を持ったスタッフの中で働くことができますし、それが大きな学びにつながります。また、自分自身も専門分野のスペシャリストになることができるというメリットがあります。

 

専門病院に就職・転職する上で注意する点

 

専門分野のスペシャリストになることができる専門病院ですが、就職・転職するうえで注意すべき点があります。それは、専門病院であるがゆえに、いざ働いてみてもし自分の想像していた領域と違ったときに、分野を変えづらいという点です。

 

もし総合病院で勤務していたならば、例えばはじめに小児科に配属されて「自分は子ども相手に向いていない」と感じた場合、ほかの成人病棟に移動することができます。

 

しかし、これが専門病院である「こども病院」だったらそうはいきません。病院には子どもしかいないため、分野を変えるには病院(働き先)を変えるしかなくなってしまいます。

 

また、専門病院では専門領域を極めることができるけれども、その他の分野で応用の幅が狭いという点も注意が必要です。たとえば、精神科病院で働いていたとします。精神科の急性期病棟で働けば、統合失調症やうつ病の人の急性期への対応に関してはスペシャリストになれます。ただ「次に消化器外科病棟で働こう!」と思とき、また一から看護技術や知識を覚えなくてはいけません。

 

そのため、自分の興味のある領域がある程度定まっていて、その分野のスペシャリストを目指すのであれば専門病院はおすすめできます。ただ、まだ全く興味のある領域が定まっていない人は、まずは総合病院に就職したほうがよいかもしれません。
なお、新人教育に関しては「総合病院」「専門病院」ともに、個々の病院が独自の看護師教育カリキュラムを実施しているため、どちらが優れているというものはありません。

 

専門病院の年収(給料)

 

専門病院に働く看護師の年収(給料)は、総合病院や大学病院と同じで、配属された部署や個々の病院による違いが大きいです。

 

一般的に「夜勤手当」や「残業代」が上乗せされる分、病棟勤務の方が給料は高くなります。

 

業務内容の大変さと年収(給料)を天秤にかけて考えた場合、専門病院での勤務は、「給料はある程度まとまった額をもらえるけれども仕事はとても大変」であるといえます。

 

しかし、専門病院で働くことは、「モチベーションの高いスタッフの中で働くことができる」「専門領域のスペシャリストになれる」「自分の興味のある領域なので、やりがいをもって働くことができる」など多くのメリットがあります。

 

年収・給料や労働環境は個々の病院による違いが大きいため、就職・転職する際には、自分が興味のある領域で生き生きと働く姿が想像できるかどうか考えましょう。それと同時に、給料を含めた労働条件が、長く働くのに適したものであるかどうかも注意していく必要があります。

 


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