妊娠中期の看護師が働くときに注意すること

妊娠中期の看護師が働くときに注意すること

 

妊娠中期は「安定期」と呼ばれる時期です。安定期と聞くと、「もう安心だ」と思われる人も多いかもしれませんが、実はそうではありません。

 

妊娠は、常にリスクと隣り合わせです。「安定期」とは他の時期と比べると安定しているというだけであって、「もう安心」な時期では無いのです。そのため、妊娠中期にはそれに合わせた対応や注意が必要になります。

 

今回は、妊娠中期の特徴や、妊娠中期の看護師が働く上で注意することについて説明していこうと思います。

 

妊娠中期の特徴

 

妊娠中期は、16週〜27週のことを指しています。

 

赤ちゃんは主要な臓器が完成し、「骨が丈夫になる」「筋肉ができる」など、体つきがしっかりとしてきます。赤ちゃんが大きくなるのに伴って動きも大きくなってくるため、胎動が感じられるようになります。

 

この時期は、つわりが徐々に落ち着いてくる人が多いです。初期の頃に比べて、体調が落ち着いてきます。

 

また、お腹も少しずつ出てくるようになるため、周りから「妊娠している」と認識されることが増えます。

 

妊娠中期に注意したい症状と対応法

 

妊娠中に最も避けたいことに「流産」が挙げられます。

 

妊娠初期の流産の原因は受精卵の遺伝子異常によるものがほとんどです。そのため、妊娠初期の妊婦が流産を予防するために出来ることはほとんどありませんでした。

 

しかし、妊娠中期以降の場合お腹の赤ちゃんに異変が起きると「お腹の痛み」「出血」「お腹の張り」などのサインが出てくる場合があります。そのため、妊娠中期にこれらの症状が出現した場合、早めの対応をすれば流産を避けることができるかもしれないのです。

 

気になる症状と対応法を順に見ていきましょう。

 

出血

 

妊娠4週〜11週などの妊娠初期の出血の場合、8割以上が「着床出血」であると言われています。着床出血は、受精卵が着床して胎盤を作り始めるのに伴う出血であるであるため、心配ない場合がほとんどです。

 

ですが、妊娠中期の出血となると話は別です。正常な場合、妊娠中期に出血は起こらないからです。

 

妊娠中期の出血の原因は、「ポリープ」や「びらん」など、赤ちゃんに影響が無い場合もあります。

 

しかし、一番怖いのは出血が「切迫早産」のサインだった場合です。

 

切迫早産とは、早産しかかっている状態のことです。このまま早産してしまっては大変です。妊娠22週未満の出産は「流産」と位置づけられ、救命できなくなってしまいます。また、妊娠22週以降であっても呼吸機能やその他の臓器は未熟であり、まだまだお腹の中で育てたい時期です。

 

そのため、「切迫早産」のサインの一つである出血が見られたら、仮に少量であっても、茶色であっても、すぐに受診しましょう。

 

実際に私も妊娠中期に、茶色の出血が見られたことがありました。ごく少量であり、他に症状もなかったため、「わざわざ受診する必要はあるのか」「受診したら『看護師なのに大げさだ』と思われたらどうしよう」などと考えて受診を悩みました。

 

結論として「赤ちゃんに何かあったら一生後悔する」と考えて、日勤中でしたが受診させてもらいました。エコーの結果出血の原因は分かりませんでしたが、異常なしと聞いて安心しました。

 

お腹の痛み

 

妊娠中期では、お腹の痛みが出現することもあります。そしてその原因も、緊急性のあるものからないものまで様々です。

 

頻度として多いのは、「子宮・胎児が大きくなるために起こる痛み」です。大きくなった子宮が腹部を圧迫し、痛みを引き起こします。

 

また、「子宮円索の痛み」と呼ばれるものもあります。これは、子宮を支えている「子宮円索」と呼ばれる組織が、子宮が大きくなるのに伴って引っ張られてしまうことで生じる痛みです。

 

子宮円索の痛みの場合、通常は片側だけが痛くなることが多いです。痛い側を下にして横になると、痛みはだいぶ軽減します。

 

他には、「便秘」などが原因になることもあります。

 

ここまでみてきたものは、正常な経過でもみられる痛みです。痛みの他には症状を伴わないことがほとんどです。また、痛みも我慢できる程度である場合が多いです。

 

しかし、お腹の痛みの中にはすぐに受診すべき場合もあります。特に出血を伴った腹痛の場合は、注意が必要です。

 

出血を伴った腹痛の場合、「常位胎盤早期剥離」「切迫早産」などの可能性があります。この場合、すぐに受診する必要があります。

 

このように、受診すべきか否かの一つの目安になるのは痛みの他に出血を伴っているかどうかです。出血を伴っているならばすぐに受診しましょう。

 

ですが、出血していなくても「これは大丈夫な腹痛なのか」「このまま様子を見ていていいのか」と悩むときがあるかもしれません。少しでも心配な場合は、すぐに受診するようにしましょう。

 

お腹の中の赤ちゃんを守れるのは自分だけです。「あのとき受診しておけば…」と後悔しないよう、不安だったら受診しましょう。

 

お腹の張り

 

妊娠中期は、妊娠後期と比べると、お腹が張ることは少ないです。しかし、「疲れたとき」「立ちっぱなしだったとき」「ストレスがかかったとき」などに、お腹が張ってしまう場合があります。

 

お腹が張ってしまったときは、横になって休むようにしましょう。業務中などで横になるのが難しければ、座るだけでも大丈夫です。

 

実際に私も、勤務中にお腹が張ることが頻繁にありました。そのため、普段から「なるべくゆっくり歩く」「頻繁に座る」などを心がけるようにしました。また、お腹が張って辛いときには無理せず周りのスタッフに相談し、例え数分でも横にならせてもらいました。

 

また、お腹の張りが頻繁で辛いときには、お腹の張りを抑える薬を処方してもらうのも一つの方法です。しかし張り止め薬には「動悸」などの副作用もあるため、内服する上でのメリットとデメリットを医師から説明を受けた上で内服するようにしましょう。

 

ここまでみてきたお腹の張りは正常の範囲内ですが、中にはすぐに受診しなくてはいけないお腹の張りもあります。それは、以下のような症状が出現した場合です。

 

・30分以上休んでいるにもかかわらず、お腹の張りがおさまらない

 

・1時間以内に何度か張る

 

・張りが続き、お腹が硬い

 

・出血がある

 

・下着が濡れる

 

・立っていられないほどの痛み

 

これらの症状が出現したら、すぐに受診しましょう。基本的に「受診しようか迷ったら受診する」を心がける必要があります。

 

妊娠中期の看護師は夜勤をしてもよいのか

 

体調に問題が無ければ、夜勤をすることは可能です。

 

しかし、体調に不安があったり夜勤をすることによる精神的なストレスが大きい場合には、夜勤を免除してもらうようにしましょう。もしも自分で上司に言い出しにくい場合には、母性健康管理指導事項連絡カードを活用するのも一つの方法です。

 

そうはいっても、現実的には「人手不足」「病棟の忙しさ」などの理由により、なかなか夜勤免除をしてもらえない場合もあります。

 

そのような場合は、「なるべく動きの少ない業務にしてもらう」「なるべく座る」「しっかり休憩を取る」「こまめに休む」などを意識し、体への負担が最小限で済むようにしましょう。

 

これまでみてきたように、妊娠中期は「安定期」と呼ばれてはいるものの、注意すべき点はたくさんあります。

 

自分と赤ちゃんをしっかり守るために、上司と相談しながら無理せず働いていくようにしましょう。

 


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