結婚した看護師必見! 「扶養内パートタイマー」という働き方

結婚した看護師必見! 「扶養内パートタイマー」という働き方

 

旦那さんと一緒にスーパーで買い物し、一緒に夕食を囲む……結婚したら誰もが夢見る、幸せな生活ですよね。

 

ですが、激務の病棟勤務を続けていると、このような幸せはごく限られた瞬間のみになってしまいます。私自身がそうだったのですが、結婚したにもかかわらず「夕食を一緒に食べるのは4日に1度」が当たり前で、下手したら3、4日旦那さんとは顔もあわさないような生活になってしまうかもしれません。

 

結婚は、これからの働き方について考え直すよいきっかけです。

 

「結婚したら、旦那さんと一緒にゆっくりする時間を作りたい」「赤ちゃんがほしいから、しばらくは働き方をセーブしたい」

 

このように考える看護師にとっておすすめなのが、「扶養内パートタイマー」という働き方です。

 

そうはいっても、扶養内パートタイマーの実態についてよく分かっていない人も多いと思います。いざ扶養内で働こうと思っても、「そもそも扶養内って何?」「いくらまで働けるの?」など、疑問はたくさん出てきます。

 

そこで今回は、看護師が扶養内パートタイマーとして働くときに知っておくべきことをお伝えしていきます。

 

そもそも「扶養内パートタイマー」とは何か

 

それでは、「扶養内パートタイマー」についての基本的なお話からはじめていきます。

 

そもそも、「扶養内」とは、一体どのような状態を言うのでしょうか。

 

扶養には2種類ある

 

はじめに、結婚した人が全員「扶養」に当てはまる訳ではないということはご存じでしょうか。「扶養」になるためには様々な条件があるのです。そのうちの一つが、妻(配偶者)の所得です。妻(配偶者)の所得がある一定以下でないと、「扶養」になれないのです。

 

詳細については後述していきますので、ここでは「扶養になるためには年収をセーブしなくてはいけないんだな」ということを覚えておきましょう。

 

次に、ここがよく間違われやすいところなのですが、一口に「扶養」といっても、扶養には2種類あるのをご存じでしょうか。

 

それが、以下の2つです。

 

@夫(納税者)の税金が安くなる「扶養」

 

A妻(配偶者)の社会保険料(健康保険、厚生年金)を払わなくていい「扶養」

 

このうち、@の「夫の税金が安くなる扶養」は、「配偶者控除」「配偶者特別控除」と呼ばれています。ちなみに、どちらに該当するかは、奥さん(配偶者)の給料がいくらかによって異なります。

 

Aに関しては、そのまま「扶養」と呼ばれています。難しい言い方をすると、「社会保険法上の扶養」です。

 

それではまず、@の「夫の税金が安くなる扶養」からみていきましょう。

 

@ 夫の税金が安くなる「扶養」

 

夫の税金が安くなる「扶養」は、先述したように「配偶者控除」「配偶者特別控除」と呼ばれています。

 

配偶者控除についてみていきましょう。

 

配偶者控除とは

 

配偶者控除とは、「結婚している人の税金を安くしてあげよう」という制度のことです。なぜこのような制度があるのかというと、養う人の数が多いほど、生活が苦しくなるからです。

 

同じ「年収500万円」の人でも、一人暮らしで悠々自適に暮らしている人と、奥さん子どもが居る人を比べると、結婚している人の方が圧倒的に出ていくお金が多いです。

 

それにもかかわらず両者に同じ税金をかけてしまうと、結婚している人の方が金銭的に不利になってしまいます。このような不平等感を減らすために、配偶者控除は作られたのです。

 

配偶者控除の適応になると安くしてもらえる税金は、以下の通りです。

 

【配偶者控除で安くなる税金】

 

・夫(納税者)の所得税:控除額38万円

 

・妻(配偶者)の所得税:払わなくて良い

 

ちなみに、「所得税が38万円安くなる」という意味ではありません。「夫(納税者)の所得のうち、『38万円分』にかけられる所得税」が安くなるという意味です。

 

「では実際にいくら安くなるのか知りたい」という人もいるかもしれませんが、その答えは「人によって違う」ということになります。納税者の収入によって所得税は違うため、正確な金額が知りたい人は税務署に行くのが一番早いでしょう。

 

ですが、数万円が税金として取られていくか手元に残るかの違いは非常に大きいですよね。そのため、配偶者控除を受けたい人は「扶養内で働く」ということを重要視するのです。

 

それでは次に、配偶者控除を受けるためには年収をいくらまでにしなくてはいけないかみていきましょう。

 

「配偶者控除」でよく言われる「103万円の壁」とは?

 

扶養内パートタイマーとして働こうと思ったとき、「103万円以内ならばよい」という話を小耳に挟んだことのある人は多いでしょう。

 

この「103万円以下」というのは、正しいです。つまり、年収が103万円以下であれば、扶養控除を受けることができるのです。

 

そうはいっても、国税庁のHPなどを見ると「扶養控除を受けることができる人」の用件に「年収が103万円以下」とは一言も書いていません。その代わりに、「合計所得金額が38万円以下」というややこしいことが書いてあります。

 

実は、「年収が103万円以下」と「合計所得金額が38万円以下」は、同じことを言っているのです。

 

ここで、「年収」と「合計所得金額」という言葉を確認していきましょう。

 

「年収」とは、簡単に言うと「額面」のことです。

 

給料をもらった経験のある方は分かると思いますが、「総支給額」と「手取額」の金額は違っていませんでしたか。例えば年間総支給額が400万円でも、社会保険料などを引かれる実際の手取りは300万円ほどになっていることもあります。このときの300万円が、「年収」に相当します。

 

結婚した看護師必見! 「扶養内パートタイマー」という働き方

 

そして次に出てくる「合計所得金額」とは、「年収-経費(給料所得控除)」で出される金額のことです。

 

「給料所得控除」とはまたややこしい言葉が出てきたので、簡単に説明します。

 

私たちが働くには、お金がかかります。例えば看護師であれば、自前の聴診器、制服のストッキング、文房具、お昼休憩の昼食代……など、数えたらきりがないくらいに細々としたお金がかかります。これをすべて自腹でまかなうと、それだけで経済的な負担が大きいです。

 

そのため法律的には、「仕事に関連する費用には税金をかけません」という決まりがあります。これを、「給料所得控除」と言います。「給料所得控除」は年収ごとに同じ値段になります。例えば「年収103万円」であれば、給料所得控除は65万円になります。

 

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結婚した看護師必見! 「扶養内パートタイマー」という働き方

 

最初に説明した「年収」から、この「給料所得控除」を引くことで、「合計所得金額」になるのです。

 

結婚した看護師必見! 「扶養内パートタイマー」という働き方

 

用語の説明が終わったところで、「年収103万円」と「合計所得金額38万円は同じである」というお話に戻しましょう。

 

今お話ししてきた用語に当てはめて考えると、手取り収入である「103万円」から、給料所得控除「65万円」を引くと、合計所得金額「38万円」になります。

 

これが、扶養内で働くための条件である「年収103万円以下」「合計所得金額38万円以下」の仕組みなのです。

 

結婚した看護師必見! 「扶養内パートタイマー」という働き方

 

それでは次に、「配偶者特別控除」についてみていきましょう。配偶者控除の仕組みが分かっていれば、配偶者特別控除については理解しやすいです。

 

配偶者特別控除とは

 

妻(配偶者)の年収が103万円以下の場合は「配偶者控除」の適用となり、夫(納税者)の所得税と住民税が安くなるのでしたね。では103万円を超えた瞬間、一気に税金がかかってくるのかというと、そんなことはありません。

 

年収103万円から141万円までの人は、「配偶者特別控除」の適応になります。配偶者特別控除の適応になると、所得に応じて段階的に税金を安くしてもらえるのです。

 

ちなみに、国税庁のHPを見ても「年収141万円」とは一言も書かれていません。「合計所得金額38万円超え76万円未満」と書いてあります。この仕掛けも先ほどと同じで、年収141万円から経費である「給料所得控除65万円」を引くと、合計所得金額76万円になるのです。

 

長くなりましたが、「夫の税金が安くなる扶養」には「配偶者控除」と「配偶者特別控除」があるということはなんとなく理解できましたでしょうか。

 

それでは次に、「妻の社会保険料を払わなくて良い『扶養』」はどのようなものなのかみていきましょう。

 

A妻(配偶者)の社会保険料を払わなくて良い「扶養」

 

先ほどまでは、夫(納税者)の税金が安くなる「扶養」でしたが、今度は自分自身の社会保険料を払わなくて良いという意味での「扶養」についてみていきましょう。

 

当然ながら、社会保険料を払わなくて良い「扶養」になるためには、条件があります。それは、年収が130万円以下の場合です。

 

年収が130万円以下であれば、妻(配偶者)は夫の扶養となるため、社会保険料や年金を払わなくてよくなります。社会保険料や年金の支払いだけでも年に数十万円となるため、自分の年収をセーブして働きたい人にとって、「年収130万円」というのは一つの目安になります。

 

ちなみに年収130万円以下で社会保険料や年金を払わなくて済む「扶養」になれるのは、夫が「サラリーマン・公務員」の妻の場合です。夫が自営業の場合には適用されませんのでご注意ください。

 

看護師が「扶養内」で働くためには

 

ここまでの情報を簡単におさらいしましょう。

 

・夫(納税者)の税金が安くなるのは、妻(配偶者)の年収が「103万円以上141万円未満」の場合

 

・妻(配偶者)が社会保険料と年金を払わなくていいのは、年収130万円以下

 

つまり、看護師が扶養内で働こうと思ったときには、年収「103万円」「130万円」「141万円」という3つを目安にすれば良いのです。

 

そうはいっても、ここで看護師ならではの幸せな悩みが出てきます。それは、看護師は時給が高いため、すぐに扶養の水準を超えてしまうということです。

 

日本看護協会が行なった調査によると、看護師パート・アルバイトの平均時給は、1.200円となっています。もちろん住んでいる地域や勤務帯により差はあります。ただ、パート・アルバイトにおいて日本全国の平均時給は1,012円であることを考えると、高い水準であることが分かります。

 

時給1.200円の看護師の場合、年収103万円以内で働こうと思ったら、「月に約71時間」まで働ける計算になります。1日8時間だとしたら、月に8〜9回です。つまり、週2日の8時間働くだけで、扶養ぎりぎりラインになってしまうのです。

 

つまり、看護師が扶養内で働こうと思ったときには、「扶養内で働いてもよいという条件の病院やクリニック」を探していく必要があります。数あるクリニックの中でなるべく時給が高く、少ない勤務回数でもよいと言ってくれる職場を探すのです。

 

「なるほど……でも、具体的にどうやって職場を探せば良いのだろう。」と思った方はいませんか。せっかく働くのだから、うっかり条件や人間関係の悪い職場で働くような失敗したくないですよね?

 

このときおすすめできるのが、看護師専門のキャリアコンサルタントに相談することです。

 

看護師専門の転職サイトには、「キャリアコンサルタント」が在籍しています。キャリアコンサルタントは、あなただけの条件に合った職場選びから面接の突破法、そして働き始めてからのアフターフォローまでしてくれる心強い存在です。しかも、登録が必要なだけで、すべてのサービスは無料で利用できます。

 

ハローワークや街の求人広告を見るといった昔ながらの方法もありますが、忙しいあなたにとっては、転職サイトを利用した方が効率はいいです。私自身も結婚して次の働き方を考えたとき、転職サイトを利用しています。

 

「扶養内で働いてみようかな……」と思ったら、まずはプロであるキャリアコンサルタントに相談してみましょう。あなただけのキャリアプランが見つかります。

 


「このままの働き方でいいのかな?」と思ったことはありませんか?


少しでもそのように思ったことがあるあなたは、自分のキャリアや働き方について見直すチャンスかもしれません。


そうはいっても、自分一人の力で転職活動をすることは困難です。日々の生活に忙しくてゆっくり職場探しをする時間はない上に、自分一人では探せる病院数も限られてしまうからです。


そこで最近では、転職活動の際に転職サイトを活用する看護師が増えてきています。自分だけの力で探す場合だと3〜5カ所などの少ない求人の中から探さなくてはいけませんが、転職サイトを介すれば100カ所以上の求人からピッタリの案件を引き出すことができるからです。


ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。自分に合った転職サイトを見つけるためには、自分が住んでいる都道府県に強い転職サイトを選ぶ必要があります。


失敗しない転職をするためには、まずそれぞれの転職サイトの特長や違いを知りましょう。



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