看護師が結婚した後の働き方:同じ職場? それとも転職・退職?

看護師が結婚した後の働き方:同じ職場? それとも転職・退職?

 

「結婚」は、ライフワークバランスが大きく変わる重要な節目です。それまで「なんとなく今のままでいいかな」と仕事をしてきた人も、結婚することによってこれまでの働き方について考え直すことは、よくあることです。

 

今回は、結婚した看護師が直面する壁である「結婚後の働き方」という問題について、私が看護師時代に出会った多くの看護師の実例を元にお話していきます。

 

結婚後の看護師が選ぶべき道は3つある

 

看護師が結婚した後選べるキャリアプランは、3つあります。

 

@同じ職場で働き続ける

 

A部署異動・転職する

 

B退職する

 

基本的に、看護師が自分のキャリアプランについて悩んだとき、進むべき道はこの3つです。それでは、それぞれのメリット・デメリットについてみていきましょう。

 

@同じ職場で働き続ける

 

まずは、結婚後も同じ職場で働き続けることを選んだ場合です。

 

メリット

 

同じ職場で働き続けるメリットは、環境の変化によるストレスが減るということです。

 

1960年代に、アメリカの社会生理学者のホームズという人が、「ライフイベントとストレス」に関する研究を行ないました。これは、「結婚」「妊娠」「死別」など、生きていると遭遇する様々なイベントは、どのくらいのストレスがあるのかについて数値化したのものです。

 

この研究によると、最も高いストレスは「配偶者の死」となっています。これについてはなんとなく理解できると思います。

 

それでは「結婚」はどうかというと、意外なことに、ストレスランキングの第7位に位置しているのです。これは、「妊娠」「上司とのトラブル」などよりも高い順位です。

 

このデータからは、結婚というのは幸せなことだけれども、同時に大きなストレスが加わるイベントだということが分かります。

 

結婚して、新しい環境で生活を始めると、それだけで大きなストレスがかかります。人間というのは、元々環境の変化を苦手とする生き物なのです。そのため、今の職場に大きな不満がないのであれば、少しでも環境の変化によるストレスを減らすために「同じ職場に残る」ということがベストな選択となる場合もあります。

 

デメリット

 

それでは逆に、同じ職場で働き続けることのデメリットについてみていきます。

 

同じ職場で働き続けることのデメリットは、今働いている職場に不満がある場合、夫婦関係に影響を及ぼすかもしれないということです。

 

例えば、「休日出勤が多すぎる」「夜勤回数が多すぎる」という職場で働いていたとします。

 

独身時代はいくら大変な勤務だったとしても、誰にも迷惑をかけません。自分の好きなように働くことができます。

 

ですが、結婚するとそういうわけにもいきません。自分がどのように働いていくかについては、旦那さんに理解してもらう必要があるからです。

 

自分がいくら、「土日も働きたい」「夜勤をどんどんやっていっぱい稼ぎたい」と思っていたとしても、旦那さんが「土日は一緒にゆっくりしたい」「夜勤はなるべくやらないで欲しい」という考えを持っていたのであれば、考えにズレが生じてしまいます。

 

その場合には、2人が納得できる働き方の部署や病院へと移動した方がいいこともあります。

 

また、今いる職場の先輩看護師達が、どのような働き方をしているのかということにも注目すべきです。

 

「結婚し、子どもがいる看護師の割合が多い」「それぞれのライフスタイルに合わせた働き方をしている」「子どもの発熱時にも休みをもらえている」など、結婚後も続けている人が多いのであれば、そこは結婚後も働きやすい職場であると言えるでしょう。

 

ですが、「出産後、復職した人がすぐ辞めている」「働いている看護師は若い人ばかり」という職場の場合には、結婚した看護師にとって働きにくい職場かもしれません。

 

その場合にも、部署異動や転職など、他の職場で働く道を考えてみましょう。

 

A部署異動・転職する

 

それでは次に、結婚後に部署異動や転職することについてみていきましょう。

 

メリット

 

結婚後に部署異動・転職することの最大のメリットは、新しい生活に合わせた働き方ができることです。

 

また、今後「子どが欲しい」と考えている人にとって、あらかじめ子育て中の看護師が働きやすい職場に転職しておくというのは非常に賢い方法です。

 

子どもを育てながら働くというのは、非常に大変なことです。何より、職場の理解と協力が不可欠になります。

 

「子どもを産んだ後で転職すればいいではないか」という考えの人もいるかもしれませんが、これは現実的には難しい場合が多いです。なぜなら、待機児童問題があるため、出産後に転職したのでは保育園に入れることができないからです。

 

実際に、私を含め出産後に復職を考えた看護師は皆、「子どもができる前に転職しておけば良かった」と話しています。

 

デメリット

 

結婚後に部署異動や転職するデメリットは、環境の変化が大きいことです。

 

先述したように、結婚というのは実は大きなストレスを感じるものです。そのため、結婚して住む場所もライフスタイルも変化した上に、職場も変化したのでは、ストレスを感じてしまう人もいます。

 

今の職場が働きやすいのであれば、残ることがベストな選択です。ですが、そうではない場合には、勇気を持って環境を変える必要があります。

 

B退職することのメリットとデメリット

 

最後に、「退職する」という選択肢についてお話ししていきます。

 

メリット

 

退職することのメリットは、家族との時間を確保できることです。

 

特に旦那さんの仕事が激務の場合には、こちらが時間を工面しなくては二人の時間を確保することが難しくなります。そのため、旦那さんの仕事が忙しい人にとっては、結婚を機に退職することで、家族の時間を作りやすくなります。

 

また、これから妊娠を考えている人にとっても、退職という選択肢は有効です。

 

妊娠中は、「常に体調不良」というような状態になります。職場が妊娠に理解があり、体調が悪いときにも休みやすいような環境であれば良いです。ですがそうでない場合には、心身共にとても辛い状況に陥ってしまうかもしれません。

 

看護師は資格職なので、その気になればいつでも復職できます。そのため、結婚後はしばらく家庭のことを優先させ、落ち着いてから働き出したとしても、十分に良い条件の職場を見つけることができるのです。

 

デメリット

 

結婚と同時に仕事を辞めることのデメリットとして、空いた時間をどのように過ごしたら良いのか分からないということが挙げられます。これは、退職しようか悩んでいる看護師がよく口にする悩みです。

 

特に、今まで仕事にやりがいをもってバリバリ働いてきた人の場合、急に社会との接点がなくなることによって、ある種の喪失感に悩まされる場合があります。そのため、結婚と同時に退職する人は、退職した後も「習いごとをする」「資格の勉強をする」などして、新しいやりがいを見つけていくとよいでしょう。

 

また、退職したことによる経済的な不安が生まれる場合もあります。特に、今まで自由に自分のお金を使えていた人にとって、自分の収入源がなくなってしまうことで不自由に感じるかもしれません。

 

その場合は、退職しても「週1、2回だけ働く」など、パートタイマーとして働く方法や、「2か月間」などの期間限定で派遣看護師として働く方法もあります。

 

ここまで結婚後の働き方について見てきて、何となくイメージはつかめましたでしょうか?

 

結婚は、大きな節目です。それだけに、「これからどうやって働こう」と悩む看護師も多いでしょう。

 

ですが、看護師の資格は、一度取得したら一生使えるものです。広い視野を持って、今の自分にとっての最善の選択をしていきましょう。

 


「このままの働き方でいいのかな?」と思ったことはありませんか?


少しでもそのように思ったことがあるあなたは、自分のキャリアや働き方について見直すチャンスかもしれません。


そうはいっても、自分一人の力で転職活動をすることは困難です。日々の生活に忙しくてゆっくり職場探しをする時間はない上に、自分一人では探せる病院数も限られてしまうからです。


そこで最近では、転職活動の際に転職サイトを活用する看護師が増えてきています。自分だけの力で探す場合だと3〜5カ所などの少ない求人の中から探さなくてはいけませんが、転職サイトを介すれば100カ所以上の求人からピッタリの案件を引き出すことができるからです。


ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。自分に合った転職サイトを見つけるためには、自分が住んでいる都道府県に強い転職サイトを選ぶ必要があります。


失敗しない転職をするためには、まずそれぞれの転職サイトの特長や違いを知りましょう。



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