病棟看護師が夜勤をするうえで知っておきたい「72時間ルール」とは

 

あなたは、「72時間ルール」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

 

看護師が夜勤をするにあたって、「1人あたり何時間まで夜勤をすることができるのか」という夜勤回数の上限は、法律で決まっていません。

 

その代わりに、公的な目安とされている上限があります。それは、「看護職の夜勤は月8回(64時間)以内を基本とする」というルールです。これは、1960年に人事院が出した「2-8(ニッパチ)判定」と呼ばれているのものです。

 

残念ながら、このルールに法的な拘束力はありません。2-8判定はあくまで「目安」だからです。

 

しかし実は看護師の夜勤上限に関するものには、もう一つ知っておかなくてはいけないルールがあります。それが「72時間ルール」です。

 

72時間ルールとは何か

 

72時間ルールとは、診療報酬で定められた、看護職員が従事することのできる夜勤回数上限のことです。

 

ここで「診療報酬」という言葉がでてきました。「診療報酬」とは、医療の「内容」と「金額」を決めているメニュー表のようなものです。医療行為には、あらかじめ「金額」が決まっています。医療を受けた患者さんは、受けた医療行為に応じた自己負担分の「金額」を病院に払います。

 

「金額」の決まっている医療行為は、「注射」「投薬」などの個別の医療行為だけではありません。

 

医療のメニュー表である「診療報酬」の中には、「入院基本料」と呼ばれる、入院に関する全般的な項目も含まれているのです。「入院基本料」の中には、看護職員の夜勤回数に関する項目に関してもルールが定められています。

 

診療報酬における、看護職員の夜勤回数に関するルールは以下の通りです。

 

看護職員の月平均夜勤時間数は72時間以下とする

 

診療報酬という医療のメニュー表には、「看護師の平均夜勤時間数が72時間以下」であれば「〇〇円」という項目があるのです。

 

つまり、「看護職員の月平均夜勤時間数72時間以下」というルールを守っている病院には、それに応じた報酬が与えられます。逆に言えば、このルールを守らなくては、病院は収入が減ってしまうのです。

 

収入の基本が診療報酬である病院にとって、収入減は一大事です。そのため、各病院はどうにかしてこのルールを守ろうとします。つまり、診療報酬という医療のメニュー表が定めている「72時間ルール」は、夜勤をする看護師の心身を守る生命線なのです。

 

72時間ルールを理解するうえで注意しておきたいこと

 

72時間ルールには、注意点があります。それは、72時間ルールは個人の夜勤時間上限ではなく、病棟で夜勤をするナース全員の平均値であるという点です。

 

病棟で働くスタッフには、それぞれ事情があります。「妊娠」「子育て」などの理由により、極力夜勤をしたくない人もいれば、「収入がほしい」「まとまった休暇がほしい」などの理由でたくさん夜勤をしたい人もいます。

 

診療報酬におけるルールでは、これら個別の事情を考慮したうえで、病棟で夜勤をするナース全員の平均値が72時間以下であればよいということになっています。

 

病棟で働く看護師の中には、夜勤が好きな人もいれば嫌いな人もいます。しかし、いずれにせよ、夜勤は看護師の心身に大きな影響を与えるものです。短期的には特に問題がなくても、長期間夜勤を行うことで心身にさまざまな悪影響が起こり得ます。

 

心身に影響の大きい夜勤という勤務に関して法律で決まりがないことは、大きな問題です。法律で決まりがない分、この「72時間ルール」は看護師の健康を守るための重要なルールなのです。

 


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