看護師が知っておきたい失業保険の基礎知識

看護師が知っておきたい失業保険の基礎知識

 

看護師は、自分のライフステージに合った働き方を実現させやすい仕事です。

 

実際に、看護師の資格を持っている人は、ライフステージに応じて転職を繰り返す人が多いです。多くの人は、「新人時代」「中堅時代」「子育て中」「子育てが落ち着いたあと」など、そのときの自分に合った職場を選択して働きます。

 

このような働き方が可能なのは、看護師が国家資格であるからです。一度取得したら一生「看護師」の資格で仕事できるため、就職先に困ることはないのです。

 

転職することへのハードルが低い看護師ですが、実際転職するときには不安を感じる人がいることも事実です。

 

その理由の一つに、「お金の問題」が挙げられます。前の職場を退職した後、すぐに次の職場で働く予定の人は問題ないです。給料は途切れること無く支給されるため、経済的な不安を抱えることはありません。

 

一方で、「少し休憩してから次の職場を探したい」「一度職場を離れ、冷静に今後を見つめ直してから転職したい」などの理由により空白期間ができる場合には、お金にまつわる不安が大きくなる傾向があります。

 

しかし、実は日本には、離職しても経済的に困ることが無いように、手当を受け取ることが出来る制度があるのです。「失業保険」という保険制度です。

 

失業後は、「年金」「社会保険」「住民税」などを自分で払わなくてはいけなくなります。その額もばかにならないため、簡単な手続き一つで受け取ることの出来る失業保険は、ぜひ受け取るべきです。

 

今回は失業保険の基礎知識についてお伝えしていきます。

 

失業保険とはなにか

 

一般によく使われる「失業保険」という名称ですが、実はこれは正式な名前ではありません。正式名称は、「雇用保険の求職者給付」と呼ばれています。今まで加入していた「雇用保険」を、失業したときに受け取ることが出来る保険なのです。

 

雇用保険は、国の保険です。常勤(正職員)は全員加入することが義務づけられています。

 

また、非常勤(パート、アルバイトなど)の場合であっても、週に20時間以上勤務している人は加入が義務づけられています。

 

「自分は雇用保険に入っているのだろうか?」と思う人は、自分の給料明細を見てみてください。そこに「雇用保険」としていくらか引かれているのかが確認できれば、あなたは雇用保険に加入していることになります。

 

失業保険は、失業した人が安定した生活を送りながら、「1日も早く再就職できるように求職活動を支援する」ための給付金です。そのため、失業保険を受け取ることが出来るのは「働く意思があり、今すぐ働ける状態にある人」であるという大前提があります。

 

失業保険を受け取ることのできる人

 

失業保険を受け取るためには、いくつかの条件を満たしていなくてはいけません。

 

まず、「雇用保険に加入していること」が大前提としてあげられます。前述したとおり雇用保険は、常勤の人であれば全員、非常勤の人であれば「週に20時間以上の勤務」で加入が義務づけられています。

 

しかし、ここで注意すべきことは、ただ雇用保険に加入しているだけではだめであるということです。「どのくらいの期間」雇用保険に加入していたかということも、失業保険を受け取るためには重要になってくるのです。

 

具体的には、離職の日より前の2年間のうち、12か月以上雇用保険を支払っていることが必要になります。

 

なお、「倒産・解雇」などのやむを得ない事情により失業した場合には、離職日より前の1年間のうち、6か月以上雇用保険を支払っていることという条件となります。

 

これが失業保険を受け取ることの出来る条件ですが、実はもう一つ重要な条件があります。それは前述したとおり、「働く意思があり、今すぐに働ける状態にある」という条件です。

 

失業保険給付のための「働く意思があり、今すぐに働ける状態」とはどのような状態か

 

それでは「働く意思があり、今すぐに働ける状態にある」とは具体的にどのような状態を指すのかみていきましょう。

 

「働く意思があり、今すぐに働ける状態にある」というのを細かく言うと、「就職したいという積極的な意思いつでも就職できる能力(健康状態・家庭環境など)があり積極的に求職活動を行っているにも関わらず、就職できない状態」と言い換えることが出来ます。

 

「果たしてそのような人はいるのか…積極的な意思があるのならば、すぐにでも就職していそうなものなのに」と思う方もいるかもしれません、しかし、世の中には上述した受給条件を満たした人はたくさんいるのです。例えば以下のような人が、失業保険の給付対象になります。

 

・就職したいが、希望する条件と合う事業所がなかなか見つからない場合

 

・面接しても不合格になってしまい、なかなか内定に結びつかない場合

 

・そもそも「自分はどのような職場が向いているのか」分からない場合

 

・面接や論文などが不安で、就労することに一歩を踏み出せない場合

 

管理人(=私)も、実際に失業保険の給付を受けたことがあります。出産後退職し、子育てをしながらの受給となりました。私の場合は、「そもそもどの領域で看護師をするべきか」悩んでいたので、上述した条件を満たしていることになります。
なお、「原則として失業保険を受け取ることの出来ない人」もいます。それは、以下のような人です。

 

@家事に専念する人

 

A昼間学生、または昼間学生と同様の状態と認められる等、学業に専念する人

 

B家事に従事し就業につくことができない人

 

C自営を開始、または自営準備に専念する人

 

D次の就職が決まっている人

 

E雇用保険の被保険者とならないような短時間就労のみを希望する人

 

F自分の名義で事業を営んでいる人

 

G会社の役員等に就任している人

 

H就職・就労中の人

 

Iパート・アルバイト中の人(失業保険の支給が可能な場合もあります。)

 

J同じ事業所内で就職・離職を繰り返しており、また同じ事業所に就職する予定の人

 

つまり、自営業など自分で商売をしている人は給付を受けることが出来ません。

 

失業保険を受け取ることが出来る人というのは、基本的には現在無職で、「今すぐ働きたいと思っている人」です。育児中でも家事をしていても、「今すぐ働きたい」と思っていてその環境が整うのであれば、受給は可能なのです。

 

このように、失業保険は退職して無職になった看護師の大きな味方です。

 

看護師は売り手市場であるためすぐに就職が決まることも多く、失業保険を受給する間もなく働くことになるかもしれません。

 

しかし、私のように「今後どのようなキャリアプランを選択していくべきか」と思い悩み、すぐに転職できない人もいるでしょう。また、「希望する条件が厳しく、自分の条件に合う事業所(病院、診療所)がない」という理由でしばらく無職になる人もいるかもしれません。

 

そのような人たちは、無職の期間ができるようであればすぐに失業保険の給付を検討することにしましょう。

 


看護師が自らのキャリアを考えるとき、「同じ職場に留まって頑張る」または「自分に合う他の職場を探す」ことを考えます。子育てが終わり、仕事復帰を考える人もいます。


こうしたとき、ほとんどの人は看護師の転職サイトを活用します。自分だけの力で探す場合だと3〜5カ所など少ない求人の中から探すケースがほとんどですが、転職サイトを介すれば100カ所以上の求人からピッタリの案件を引き出すことができるからです。


ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社もあれば、看護師との面談を重視することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、首都圏に強みを発揮する会社もあれば、地方求人を多く保有している会社もあります。


これらの違いを理解しなければ、よい転職・復職を実現させることはできません。そのため、まずは各転職サイトで何が異なるのかを理解するようにしてください。



注目の人気記事


・キャリアプランの考え方

「病院」や「診療所」はもちろんのこと、看護師には「学校」「企業」「保育園」「製薬会社」「コールセンター」「看護学校」など、数えればきりがないくらいに活躍できる場所があります。どのキャリアが最適なのか、まずは考え直す必要があります。
キャリアプランの考え方


・転職サイトを有効活用する方法

転職を考えるとき、多くの看護師が活用する転職サイトですが、具体的にどうようにすれば自分に合う求人を引き出すことができるのでしょうか。そのために不可欠となる秘訣を授けます。
転職サイトを有効活用する方法


・おススメ転職サイトの特徴と違い

看護師が転職を成功させる秘訣は、「転職サイトごとの特徴」を理解することにあります。こうした違いを認識することで、ようやく自分にピッタリの求人を手にしてキャリアプランを見直すことができるようになります。
おススメ転職サイトの特徴と違い


新たな看護師への道


・美容クリニックへの転職方法

看護師が知っておきたい失業保険の基礎知識

「夜勤なし」「高収入」「緊急性の高い患者さんが少ない」という3拍子が揃った求人として美容クリニックがあります。看護師にとって美容クリニックは特殊領域であり、ほとんどの看護師が未経験者としてこうした業界に入ります。
美容クリニックへの転職方法


・派遣看護師として働く方法

看護師が知っておきたい失業保険の基礎知識

看護師であれば、「派遣看護師」として働く方法もあります。派遣であると自由なときに働くことができるため、例えば「半年だけ看護師として頑張った後、残りは海外を旅する」ことも可能です。
派遣看護師として働く方法


・看護師単発バイトの探し方

看護師が知っておきたい失業保険の基礎知識

「今月もう少しお金が欲しい」「自分の好きな日にだけ働きたい」という場合におすすめなのが、看護師の単発バイトです。健診、ツアーナース、単発夜勤など様々な種類があります。
看護師単発バイトの探し方



サイトマップ
HOME キャリアの考え方 紹介会社の活用法 お勧め転職サイト