地域で働く保健師の仕事:保健所と地域包括支援センター

地域で働く保健師の仕事:保健所と地域包括支援センター

 

保健師の資格を持っているあなたも、これから取得する予定のあなたも、「そもそも保健師はどこで働けるの?」という疑問を持ったことはありませんか?

 

保健師の活躍場所は、大きく分けて「地域保健」「学校保健」「産業保健」の3箇所あります。今回は、地域住民の健康を守るために働く「地域保健」の保健師の仕事を見ていきましょう。

 

勤務場所は「保健所」と「地域包括支援センター」

 

地域住民の健康を守る保健師が働く場所は、「保健所」「地域包括支援センター」が代表的です。

 

同じ「地域住民のために働く」という目的を持っていても、保健所と地域包括支援センターでは、それぞれ特徴が全く異なります。

保健所保健師の仕事内容・役割

 

地域で働く保健師の仕事:保健所と地域包括支援センター

 

まずは、保健所保健師の仕事についてみていきましょう。保健所で働く保健師は、担当する地域を一つの大きな集団として捉え、その集団が抱えている健康問題を解決していくのが仕事です。

 

例えば、ある地域では他の地域に比べて虫歯・歯周病の割合が高かったとします。すると、保健師は「この地域の問題点は虫歯・歯周病の患者さんが多いことだ」と判断します。

 

そして、虫歯・歯周病の患者数を減らすために「歯科検診の実施・周知」「歯の健康講座開催」「自治体イベントで歯の健康をPRする」などの活動を行なっていきます。

 

これは、「生活習慣病対策」と呼ばれるものです。このほかにも、妊婦さんや子育て中の家庭を対象とした「母子保健」、精神疾患を抱えながら地域で生活する人を支える「精神保健」など、あらゆる分野で人々の健康を守っていくのが保健所保健師の仕事なのです。

 

保健所保健師の給料・待遇

 

保健所勤務の保健師は、所属する都道府県や市区町村に公務員として採用されることがほとんどです。保健所で働く保健師のうち、およそ9割は常勤(正職員)となります。

 

保健所保健師は公務員であるため、給料は所属する自治体によって異なります。

 

例えば東京23区の保健師の場合、初任給は226,800円となります。ここに通勤手当や住居手当、扶養手当も追加されていくため、もらえる給料はもう少し多いです。

 

初任給が約22万円というと少なく感じるかもしれませんが、公務員の素晴らしいところは、年齢が上がるに従って給料もどんどん上がっていくところです。40歳時の給料は、平均が約39万円となっています。

 

また、有給や産休・育休などを使いやすいのも公務員のよいところです。例えば自治体にもよりますが、産休・育休を合わせて3年間まで取得できるところもあります。

 

さらに、保健所保健師は、残業時間も多くないです。省庁勤務などの特別な勤務を除き、地方自治体勤務の保健師の残業時間は、長くても月20時間以下であることがほとんどです。

 

このように保健所保健師は、安定した給料の他に、待遇面から見ても「長く続けやすい」という特徴があります。

 

保健所保健師になるには?保健所の求人

 

保健所の保健師になるには、各自治体が実施している公務員試験(採用試験)に合格しなくてはいけません。

 

公務員試験は4〜5月に募集がかかり、その後一次試験や二次試験を経て、夏〜秋にかけて採用が決まることが一般的です。なお、年齢制限がある自治体もあるため、注意が必要です。

 

試験内容も自治体により異なりますが、「教養試験」「論文」「面接」などがあります。

 

安定した給料と待遇、そしてやりがいのある保健所保健師は人気があり、倍率も高いです。平成26年度における東京23区の保健師倍率は、3.7倍でした。

 

そのため保健所保健師を目指すのであれば、自分が希望する自治体の過去問題を確認する等、しっかりと対策していくことが必要です。

 

非常勤保健師として保健所勤務する方法

 

実は非常勤という立場で保健所勤務する方法もあります。

 

例えば、「健診スタッフ」です。保健所で健康診断が実施されるときには、いつもよりたくさんのスタッフが必要です。そのため、臨時的に保健師が募集されることがあるのです。

 

また、「産休・育休代替」という方法もあります。保健所で働く正規の職員が産休・育休に入っている間、そのスタッフの代わりに働くのです。こちらは期間限定ですが、延長されることもあります。

 

これらの求人情報は、各都道府県のホームページや、保健所の掲示板などに書いてあります。そのため保健所で非常勤スタッフとして働きたい人は、求人のアンテナを張っておくようにしましょう。

 

地域包括支援センター保健師の仕事内容・役割

 

地域で働く保健師の仕事:保健所と地域包括支援センター

 

それでは次に、地域包括支援センター勤務の保健師についてみていきましょう。

 

地域包括支援センターとは、高齢者の暮らしをサポートするための拠点のことです。保健所が「地域に住む全ての人々」を対象としていたのに対して、地域包括支援センターは、お年寄りやその家族を対象にしています。

 

主な仕事内容は、「お年寄りの介護予防」「介護の相談業務」「介護予防教室の開催」「ケアプランの作成」などです。一人一人のお年寄りや家族に寄り添い、快適な生活が送れるように支援していくのが地域包括支援センター保健師の役割なのです。

 

地域包括支援センター保健師の給料・待遇

 

地域包括支援センターは、「各自治体が設置している支援センタ−」「民間法人が設置している支援センター」の2種類あります。そのため、どこで勤務するかによって、給料や待遇も多少異なってきます。

 

各自治体が設置している支援センターは、「直営型」とも言われています。この場合は公務員に準ずる待遇になります。ですが、直営型地域包括支援センターの求人数は、あまり多くありません。

 

一方、民間法人が各自治体に依頼されて設置している支援センターは、「委託型」と言われています。この場合は、民間法人所属の保健師となります。現在は委託型の地域包括支援センターが多いため、こちらの求人は比較的見つけやすいです。

 

「民間法人」とは具体的に、社会福祉法人、医療法人、NPO法人のことです。

 

民間法人の場合、給料や待遇は所属する法人によって異なりますが、好待遇である場合がほとんどです。例えば東京都の場合、給料は25万円くらいから、高いところでは30万円超えの支援センターも多いです。

 

また、常勤(正職員)スタッフがほとんどだった保健所保健師と比べて、地域包括支援センターの保健師は非常勤(パート・アルバイト)の求人も多く出ています。そのため、「地域の人々のために働きたいけれど、常勤は難しい」という人にも、地域包括支援センター勤務はおすすめできます。

 

地域保活支援センター保健師になるには?求人の探し方

 

地域包括支援センター保健師になるためには、求人サイトに登録することが一番の近道です。

 

各自治体のホームページなどで求人を募集していることもありますが、この場合、詳しい待遇等が分からない場合も多いです。「求人があったから応募してみたら、激務の職場だった」ということもあり得るのです。

 

一方求人サイトを利用すれば、担当のキャリアコンサルタントから「給料・待遇」「福利厚生」「職場の雰囲気」などをあらかじめ聞くことができます。いくつか候補がある中から自分に合った職場を選ぶことができるため、おすすめなのです。

 

先述した通り、地域包括支援センター勤務の保健師は、「常勤」「非常勤」どちらもあります。そのため、自分に合った働き方が可能です。保健師業務未経験でも歓迎の職場も、多くあります。

 

保健所保健師も、地域包括支援センター保健師も、地域住民の健康を守るやりがいの多い仕事です。夜勤もなく、給料も安定している保健師の仕事は、長く続けている人も多い人気の職場です。

 

保健師資格を持っているあなたも、これから取得予定のあなたも、ぜひ「地域で働く保健師になる」ということを視野にいれてみましょう。

 


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