看護師が「退職」「部署異動」の希望を師長に伝えるベストタイミングは?

看護師が「退職」「部署異動」の希望を師長に伝えるベストタイミングは?

 

「今の職場を辞めたい」「部署異動したい」と考えたときに思い浮かぶのが、「いつ師長に言えばよいのだろうか」ということです。

 

退職・部署異動に関する話を師長にするのは、気が重くなってしまう場合も多いです。なぜなら、「そんな話をして怒られたらどうしよう」と思うからです。

 

ですが、退職や部署異動希望を伝えるタイミングにさえ気をつければ、「怒られる」「嫌な顔をされる」などのトラブルを避けることができるのです。

 

今回は、円満退職・部署異動するために師長に希望を伝えるベストタイミングについてお伝えしていきます。

 

夏から秋頃に異動希望を申告するのがベストタイミング

 

部署がいくつもあり、数百人規模の看護師を抱える総合病院の場合は、夏から秋頃に退職希望を申告するのがベストタイミングです。これには、総合病院が実施している就職試験が大きく関わっています。

 

通常総合病院が実施している就職試験は、夏頃から始まる場合が多いです。「一次募集」として夏頃に大部分の看護師を採用し、それ以降は「二次募集」「三次募集」として残りの人員を採用していきます。最後の就職試験が終わるのは秋の終わり頃となります。

 

なぜ一度に採用せず、何回かに分けて就職試験が実施されるのかというと、院内の看護師の動向を見てから最終的な人数を確定させるためです。

 

例えば、夏頃に100名採用したとします。ですが、辞める看護師が150名だった場合、看護師の人数が圧倒的に不足してしまいます。そのようなことを防ぐために、「二次募集」「三次募集」をして人数を調整しているのです。

 

つまり、辞めたい人は、病院側が人数を確定するまでに退職希望を出せば、病院側としてはダメージがほとんどないのです。

 

総合病院では、夏頃に「動向調査」という異動希望の有無を記入する紙が配られることがあります。このときに退職したいことを伝えておくと、一番スムーズに退職することができます。

 

もし辞めようか辞めないか悩んでいる人も、このタイミングで師長に相談しておくとよいでしょう。その際、素直に「辞めようか続けようか悩んでいます」と伝えて大丈夫です。そうすると、いつまでに退職の希望を出せばよいかの最終リミットについて、教えてもらえます。

 

ちなみに部署異動に関しても、動向調査が実施される時期に申告しておくのがベストタイミングです。ですが、部署異動は退職と違って院内の看護師の数に変化はないため、もっと遅くても間に合う場合が多いです。それでも年末までには伝えるようにしましょう。

 

急に退職・部署異動する必要が出てくる2つのパターン

 

上述したタイミングで異動希望を申告できる人は、「以前から退職を考えていた」「今年は辞めようと考えていた」など、退職することを計画的に考えていた人です。

 

ですが、退職する人が皆計画的にいくかというと、そんなことはありません。「急に今の職場で働くことが難しくなった」という場合もあるのです。

 

それでは、急に退職や部署異動をする必要が出てくる2つのパターンをみていきましょう。

 

妊娠した場合

 

妊娠の場合は、タイミングを狙うことが難しいです。いつ妊娠するかは、誰にも分かりません。

 

体調もよく、職場も働きやすくて問題なく働けている人はよいです。ですが、「体調が悪すぎて働けない」「今の職場は抗がん剤や放射線を扱っているから怖い」という人は、例え年度途中であっても働き方を見直す必要がでてきます。

 

妊婦が今の職場で働くことが難しいと感じた場合には、「労働基準法」という法律で仕事内容を変えてもらえることになっています。妊婦には、以下のような権利があるのです。

 

・重い荷物や危険有害の業務に就かせてはならない

 

・軽い業務に転換させなければならない

 

・時間外、休日、深夜労働をさせてはならない

 

これらは、すべて自分で希望した上で得られる権利です。「業務内容や所属部署を変えてほしい」というのは言い出しにくいかもしれませんが、大事な赤ちゃんと自分自身を守るためには、勇気を出して仕事内容を変えてもらうことが必要です。

 

例えば総合病院の病棟勤務の人は、外来勤務にしてもらってもよいでしょう。妊婦の場合は、年度途中であっても配置転換を希望することは十分に可能です。

 

心身の不調

 

心身の不調により働き続けるのが難しくなってしまう場合もあります。元々の持病が悪化してしまったケースや、新たに心身の疾患を発症してしまうケースなど、様々な場合が想定されます。

 

そのような場合、まずは自分自身の体調を回復させることを第一に考えるべきです。

 

必要があれば医師から診断書を書いてもらいましょう。そして数日間の休みを取っても回復しなければ、「休職」という形をとることもできます。精神的な不調の場合、病院によっては、「リエゾンナース」に相談することもできます。

 

そして、同じ職場で働き続けることが自分の心身に大きな負担になるということ考えた場合には、年度途中であっても部署異動・退職したほうが良い場合もあります。

 

クリニック看護師が退職希望を出すときのベストタイミング

 

それでは次に、クリニックで勤務する看護師はいつ退職希望を出すべきなのかについて考えていきましょう。

 

クリニックの場合、総合病院とは大きく違う点があります。それは、看護師の人数が少ないという点です。

 

総合病院は看護師が数百人いるため、多少の欠員が出たとしてもなんとかフォローし合える体制があります。ですが、クリニックにはもともと数名しか看護師がいないところが多いです。そのため、一人が抜けたときのダメージが大きくなりがちなのです。

 

そのため、クリニックを退職しようと考えたときには、その時点で師長や医院長などの責任者に相談するのがベストでしょう。

 

クリニック側としては、次に働く看護師を見つけてから辞めてほしいと言ってくる場合もあるため、早めに相談することで自分自身もスムーズに辞めることができます。

 

法律的には、退職する2週間前までに伝えれば良い

 

ここまで、「退職」「部署異動」の希望を伝えるベストタイミングについてお話してきました。

 

それでは最後に、法律的にはいつまでに退職希望を出せば良いのかお伝えします。

 

民法では、退職するときには「退職日の14日前までに言わなくてはいけない」という決まりがあります。「明日辞めます」ということはできないのです。

 

実際には民法上の決まりの他に、各病院やクリニックの「就業規則」があります。就業規則に「退職するときは○○か月前までに申し出ること」などの記載があった場合には、その通りにしましょう。

 

民法上は14日前までに職場に伝えればよいにしても、実際問題は「急に辞められたら困ってしまう」という職場が多いです。
妊娠や体調不良など、すぐに部署異動や退職が必要なケースも中にはあります。ですが、そうでない場合には、なるべく早めに退職する旨を伝えましょう。

 

その方が、病院にとっても自分にとってもスムーズに退職へと進むことができます。

 


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