新人看護師が知っておきたい「部署異動」と「転職」の違い

新人看護師が知っておきたい「部署異動」と「転職」の違い

 

新人看護師の中には、「1年間で職場を変えよう」と考える人がいます。そのときに選択肢としてあがるのは、「部署異動」と「転職」です。

 

「部署異動」と「転職」は、職場を変えるという点では共通しています。しかし、それ以外は全く異なる特徴があります。

 

そのため、まずはそれぞれの特徴やメリット・デメリットを理解しなくてはいけません。その上で、自分にはどちらが向いているのかを考えていく必要があります。

 

それではまずは、「部署異動」についてみていきましょう。

 

部署異動とは

 

部署異動は、総合病院などで複数の部署がある場合に行なうことができます。

 

ここでいう「部署」とは、「病棟」や「外来」のことです。つまり部署異動とは、今働いている職場を離れ、同じ病院内の他の病棟・外来に異動することなのです。

 

「○○病院の職員」という所属に変更はないけれども、働く場所だけ変わるのが部署異動です。

 

部署異動することのメリット

 

それでは、部署異動のメリットについてみていきましょう。

 

所属している病院自体に変更はないため、履歴書に書かなくて良い

 

部署異動の一番のメリットは、「異動したことを履歴書に書かなくて良い」という点です。

 

新人看護師が1年で職場を離れるとき、「1年で離職すると経歴に傷が付いてしまうのではないか」という不安をもつ人がいます。実際にはきちんと離職理由を説明できれば問題ないのですが、それでも「次に採用されなくなったらどうしよう」と不安に感じる人も多いようです。

 

確かに転職の場合には、「1年で職場を変えた」という事実を書かなくてはいけなくなります。

 

ですが部署だけを変える「部署異動」であれば、履歴書に書く必要はなくなります。同じ病院内での異動だからです

 

「退職」「転職」と比べると心理的な抵抗が少ない

 

「退職」や「転職」と比べると、心理的な抵抗感が少ないのも部署異動のメリットです。

 

他部署に異動になったとはいっても、病院が同じであれば家や通勤経路などは今までと変わりません。そのため、生活スタイルは変えなくてよいのです。

 

また、部署異動の場合には、あらかじめ「異動先の部署の詳細」「人間関係」「師長のキャラクター」などの情報を手に入れることができます。そのため、自分が新しく配属される職場についてのイメージがしやすいこともメリットです。

 

部署が変われば労働環境も変わることが多い

 

総合病院の場合、職場の「雰囲気」や「労働環境」は、働く部署によって大きく変わります。

 

実際に私の友人は、病棟で働いていたときに毎日残業があるような過酷な勤務を経験していました。しかし、同じ病院内の病棟に異動した瞬間、残業はなくなり定時で上がれるようになったのです。

 

このように、同じ病院でも部署が変わるだけで労働環境が改善されることもあります。

 

部署異動することのデメリット

 

それでは反対に、部署異動することのデメリットについてお話していきます。

 

情報が他部署にすぐに伝わる

 

同じ組織で長い間働いていると、人脈はどんどん広がっていきます。その結果、長く働いている先輩達は、病院内に独自のネットワークを持っている場合があります。

 

人脈があるのは、仕事をする上で重要なことです。しかし、「新人看護師の情報」「噂話」などをどんどん話されてしまっては、院内全体にあなたの情報が出回ってしまうことになります。

 

情報をすぐに回してしまう先輩を上司にもった場合には、仮に部署異動したとしても「○○さんは仕事ができない」などの噂話をされてしまい、新しい職場で働きにくくなってしまうケースもあります。

 

同じ組織であるため、基本的な労働条件は変わらない

 

また、異動しても病院は同じであるため、基本的な労働条件は変わらないというデメリットもあります。

 

先述したように、部署によって「雰囲気」「人間関係」「残業時間」などの労働環境は異なります。ですが、「基本給」「休日数」などの基本的な労働条件は、基本的にどこの部署でも一緒です。

 

そのため、労働条件が悪いために今の職場を離れようと考えている人は、部署異動をしても問題が改善されない場合があります。

 

病院の都合によっては、部署異動できない場合がある

 

意外と遭遇するトラブルが、部署異動を希望していたにもかかわらず希望が通らなかったというケースです。

 

病院の人事を決める際、個人の希望はもちろん考慮されます。しかし、「その年に辞める看護師が多い」「人手が不足している」などの理由により、部署異動の希望が通らないこともあります。

 

そのような場合には、さらに1年間今の職場で働き続けなくてはいけません。これは、今すぐ辞めたいと考えている人にとっては酷な現実となります。

 

ここまでみてきたように、部署異動は、「心理的なハードルは転職と比べると低い」けれども、「必ずしも今の自分の状況が改善されるとは限らない」という注意点があるのです。

 

それでは次に、転職の特徴をみていきましょう。

 

転職とは

 

転職とは、今所属している病院を退職し、新しい病院・クリニックで働くことです。

 

一度「退職」という手続きを経なくてはいけないため、部署異動に比べると少しハードルが高いと感じる人もいるようです。しかし、一度ハードルを越えれば、新しい世界で一から働くことができます。

 

転職のメリット

 

まずは、転職のメリットについてみていきましょう。

 

新しい人間関係を構築できる

 

転職をする上で一番のメリットは、新しい職場で一から人間関係を構築できる点です。

 

先述したとおり、働いている病院によっては、「部署異動をしても自分の噂話が先行しており、うまく人間関係を作れない」という場合があります。

 

しかし転職の場合、基本的に知り合いはいません。そのため、新しい人間関係を一から構築することができます。これまでが人間関係トラブルの多い職場であったならば特に、転職で新しい環境を作り出すのは有効な方法です。

 

労働条件も新しくなる

 

部署異動の場合は、「給料」「休日数」などの労働条件は変わりません。そのため労働条件が良くない場合には、部署異動をしても根本的な解決が図れない場合が多いです。

 

しかし転職の場合には、新しい職場で新しい労働条件の下働くことができます。新しい職場の労働条件がよければ、あなたは納得して働くことができます。

 

視野を広げることで自分のキャリアを広げるきっかけとなる

 

病院やクリニックには、それぞれ独自の「カラー」があります。部署異動の場合には、基本的に病院内の異動であるため、雰囲気・考え方はそこまで変わりません。

 

しかし転職の場合は、全く新しい職場で働くことになります。新しい職場の新しい価値観の下働けるため、自分にとっては視野を広げるチャンスとなります。

 

視野が広がることで、自分の今後のキャリアについても、新しい視点で考えられるようになります。

 

転職のデメリット

 

最後に、転職のデメリットについてお話していきます。

 

履歴書に書かなくてはいけない

 

転職の場合は、履歴書に「1年で退職した」という事実が残ってしまいます。

 

1年で退職することは、悪いことではありません。しかし、新しい職場の採用担当は、「なぜこの人は1年で辞めたんだろう」という疑問をもちます。

 

そのため、自分が辞めた理由についてしっかりと説明できるようにしておくことが必要です。

 

ちなみに、1年で辞めたからといって採用に不利になることはありません。理由さえきちんと説明できれば問題ないのです。

 

新しい環境になることへのストレス

 

転職をすると、全く新しい環境になります。場合によっては家も引っ越さなくてはいけない上に、通勤経路も生活リズムも変わります。

 

また、業務内容も人間関係も、すべて一から構築し直しになります。

 

これは、新生活をスタートできるというメリットがあります。しかし、すべてが新しい生活をはじめるというのも、それなりのストレスが加わるということについては覚えておきましょう。

 

「部署異動」が向いている人・「転職」が向いている人

 

それでは最後に、今までの内容を踏まえてあなたが「部署異動」と「転職」のどちらに向いているのかお伝えしたいと思います。

 

まず、「部署異動」が向いているのは以下の項目に当てはまる人です。

 

部署異動が向いている人

 

・病院の労働条件に不満はないが、今いる職場からは離れたいと考えている人

 

・師長、副師長が公平な評価をしてくれ、他部署にあなたのことを公平に紹介してもらえそうな人

 

・「いつかは今の職場を離れたい」と考えており、必ずしも来年度の異動でなくてもいい人

 

次に、「転職」が向いている人は以下の項目に当てはまる人です。

 

転職が向いている人

 

・「給料」や「休日数」など、病院の労働条件そのものに不満がある人

 

・全く新しい職場で、一から人間関係を構築したい人

 

・来年度には必ず今の職場を離れたいと考えている人

 

部署異動、転職にはそれぞれメリットとデメリットがあります。

 

どちらが向いているのかは、人それぞれであり一概には言えません。

 

自分は今の職場を離れるにあたってどちらを選択すべきなのか、じっくりと考えて答えを出していきましょう。

 


「このままの働き方でいいのかな?」と思ったことはありませんか?


少しでもそのように思ったことがあるあなたは、自分のキャリアや働き方について見直すチャンスかもしれません。


そうはいっても、自分一人の力で転職活動をすることは困難です。日々の生活に忙しくてゆっくり職場探しをする時間はない上に、自分一人では探せる病院数も限られてしまうからです。


そこで最近では、転職活動の際に転職サイトを活用する看護師が増えてきています。自分だけの力で探す場合だと3〜5カ所などの少ない求人の中から探さなくてはいけませんが、転職サイトを介すれば100カ所以上の求人からピッタリの案件を引き出すことができるからです。


ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。自分に合った転職サイトを見つけるためには、「対応エリア」「扱っている仕事内容」に注意して探さなくてはいけません。


失敗しない転職をするためには、まずそれぞれの転職サイトの特長や違いを知りましょう。



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