新人看護師がミスや失敗をしたときに立ち直る方法

新人看護師がミスや失敗をしたときに立ち直る方法

 

仕事でミスや失敗をしてしまうと、誰でも強く落ち込みます。「自分は向いていないのではないか」「もう職場に行きたくない」と考え、辛い思いをします。特に、新人看護師として緊張感の高い中でミスをしてしまうと、「もうダメだ」と必要以上に落ち込んでしまうこともあります。

 

今回は、新人看護師がミスをしてしまった時に立ち直るための方法についてお伝えしていきます。

 

まずは、看護師の「ミス」にはどのような種類があるのかみていきましょう。

 

看護師が引き起こす「ミス」の種類

 

看護師の引き起こす「ミス」が怖い原因は、ミスがそのまま患者さんの命に関わってくる場合があるということです。そこが医療現場の怖いところであり、常に高い緊張感をもって働かなくてはいけない理由でもあります。

 

看護師の引き起こす「ミス」には、患者さんへの影響度によって「インシデント(ヒヤリハット)」「アクシデント」に分けることができます。

 

看護師が引き起こすインシデント(ヒヤリハット)とは

 

インシデントは、別名ヒヤリハットと呼ばれている通り、重大医療事故になる前にハッと気がづいたミスのことを指します。もしくは、すでにミスが起こってしまったけれども患者さんへの影響が大きくないものもインシデントと呼ばれます。

 

医療現場で働いているのは、生身の人間です。ロボットではないため、どんなに気をつけても「100%ミスを起こさない」ということは残念ながら不可能です。実際に、看護師として働いている人は、ほぼ全員がインシデントを起こした経験があると言ってもよいでしょう。

 

インシデントが起こる原因

 

インシデントが起きると、一般的には「個人の責任である」と思われることがあります。しかし、これは事実ではありません。

 

もちろん、インシデントを引き起こしてしまった原因の一端は、インシデントを引き起こした本人にあります。ですが、「インシデントを起こしてしまった環境」というのも、見逃してはいけないポイントです。また、「業務量が多い」「忙しい」「やることが重なった」などの出来事も、インシデントを引き起こす誘因になります。

 

つまりインシデントは、「個人の性質」「インシデントを引き起こしてしまう環境」に、「忙しさ」などが加わることで発生する確率が高くなるのです。

 

インシデントは、個人を責めれば解決する問題ではありません。インシデントが引き起こされてしまった背景についてもしっかり分析していく必要があるのです。

 

管理人の初めてのインシデント

 

私自身、看護師をしていたときには何度もインシデントを起こしてしまいました。今回は忘れもしない、初めてのインシデントについてお話しします。

 

私が始めてインシデントを起こしたのは、1年目の夏頃でした。

 

その日受け持っていた患者さんに、「24時間蓄尿」をしている小学生の男の子がいました。24時間蓄尿は、おしっこを24時間貯めることで正確な腎機能を把握する検査です。そのため、24時間はおしっこをする度に必ず容器に貯めなくてはいけません。

 

小学生は、まだまだ大人のフォローが必要な月齢です。そのため、彼がトイレに行くときには、必ず看護師が付き添って蓄尿を手伝わなくてはいけませんでした。

 

それにもかかわらず、私は彼が「トイレに行ってくるね−!」と私に伝えてきたときに、「いってらっしゃーい」と普通に送り出してしまったのです。その直後に「蓄尿中だった!」と気づいたのですが、時すでに遅しで彼は尿を流してしまっていました。

 

この事例で「たかがおしっこか」と思う人もいるかもしれません。しかし、24時間おしっこを貯め続けるというのは患者さんにとって大きな負担となる検査です。また、検査の失敗によって蓄尿をやり直すことで、治療スケジュールが変わってしまう可能性もあります。

 

このインシデントは、患者さんに負担を強いてしまうものです。しかし、幸いなことに患者さんの体への直接的な影響を及ぼすものではありませんでした。

 

患者さんに直接的に大きな影響を与えてしまうミスは、「アクシデント」と呼ばれます。

 

看護師が引き起こす「アクシデント」とは

 

「インシデント」は、重大な医療事故につながる前に気がついたミスを指します。また、ミスしてしまったけれども患者さんへの影響が少ない場合も含まれます。

 

しかし、「アクシデント」は、いわゆる重大な医療事故が起こってしまったことを指します。

 

アクシデントには、以下のような例があります。

 

・経管栄養剤を投与するとき、誤って静脈注射ラインに接続してしまった

 

・他の患者さんに投与する予定の輸血を接続してしまった

 

・手術時の患者さんの取り違え

 

医療について少し学んだことがある人であれば、これらは重大な医療事故であると理解していただけると思います。いずれも、患者さんの命に直結する重大な事故です。

 

「アクシデント」が起きるまでには多数の「インシデント」がある

 

「アクシデント」は、本当に恐ろしいものです。ですが、いきなり「アクシデント」が発生するわけではありません。

 

「重大なミスの陰には、その29倍の軽い事故と、300倍の小さなミスがある」という法則があります。これは、ハインリッヒの法則と呼ばれています。

 

つまり、いきなり重大なアクシデントが発生するのではありません。重大なアクシデントが起きる前には、実は小さなミスやインシデントが相次いでいるのです。それが、何かの拍子に「アクシデント」という形で露呈したことになります。

 

アクシデントを起こさないためには、一つ一つのインシデントがあったときに、それについてしっかりと分析しなくてはいけません。「○○さんのせいでインシデントが起きた」と短絡的に考えるのではなく、インシデントが起こった背景や対策について、病棟全体で振り返る必要があるのです。

 

新人看護師がインシデントを起こさないためには

 

新人看護師は、インシデントを起こしやすい状況にあります。なぜなら、知識も少なく経験も浅いためです。誰もが最初は新人であり、初めから業務を完璧にこなせる人は存在しないのです。

 

そのため、病棟の先輩看護師は、「新人看護師は思いもよらないミスを起こしてしまう可能性がある」ということをしっかり認識した上で、新人看護師の指導に当たっていく必要があります。

 

新人看護師のあなたは、「自分が分からないこと」「初めてのこと」は、必ず先輩に確認してからするようにしましょう。「怒られるかもしれない」と思うかもしれませんが、患者さんに何かあってからでは遅いでのす。

 

新人看護師がインシデントを起こしたときに立ち直る方法

 

インシデントを起こしてしまったら、とても落ち込みます。場合によっては、「もう仕事に行きたくない」と思うほどです。

 

私自身、インシデントを起こしたときはとても落ち込みました。「自分は看護師に向いていない」と考えて、次の日に職場に行くのがとても気が重かったです。

 

ですが、私がインシデントを乗り越えることができたのは、職場のサポートがあったからでした。

 

私が所属していた病院では、インシデントが発生すると「インシデントレポート」と呼ばれるレポートを書きました。これは個人の責任のみを追及するのでなく、「インシデントが起こった背景」「今後の対策」などを書くものです。

 

インシデントレポートは、インシデントの再発防止に非常に効果的でした。インシデントが起こった原因をしっかり分析し、病棟全体で対応法を検討することで、同じようなインシデントが続くことは少なくなりました。

 

もちろん、自分自身の行動も振り返り、「何がいけなかったか」「再発防止のためにはどうしたらよいのか」などを分析し、インシデントの防止に努めました。これらはすべて、インシデントを病棟全体で防ごうという風土があったからできたことです。

 

もしあなたの病院がインシデント対策をしっかりしているのであれば、問題ないです。

 

しかし、以下のような特徴を持つ職場の場合は、注意が必要です。

 

・インシデントの報告書がない

 

・インシデントはすべて個人の責任にされる

 

・ミスや失敗、インシデントを隠している先輩がいる

 

・忙しすぎていつ事故が起きてもおかしくない状況である

 

このような特徴をもつ職場では、インシデントを職場全体で防いでいこうという風土が育ちにくいです。その結果、重大なアクシデントが発生する可能性があります。

 

何かあってからでは遅いのです。自分が今いる職場に不安がある人は、「本当にこの場所で勤め続けることが正解なのか」について、一度自分に問うてみた方がよいかもしれません。

 


看護師が自らのキャリアを考えるとき、「同じ職場に留まって頑張る」または「自分に合う他の職場を探す」ことを考えます。子育てが終わり、仕事復帰を考える人もいます。


こうしたとき、ほとんどの人は看護師の転職サイトを活用します。自分だけの力で探す場合だと3〜5カ所など少ない求人の中から探すケースがほとんどですが、転職サイトを介すれば100カ所以上の求人からピッタリの案件を引き出すことができるからです。


ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社もあれば、看護師との面談を重視することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、首都圏に強みを発揮する会社もあれば、地方求人を多く保有している会社もあります。


これらの違いを理解しなければ、よい転職・復職を実現させることはできません。そのため、まずは各転職サイトで何が異なるのかを理解するようにしてください。



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