「新人看護師いじめ」への対処法

「新人看護師いじめ」への対処法

 

新人看護師は、職場の中でいじめを受けやすい立場にあります。

 

新人看護師は、「初めての社会人生活」「慣れない職場」「膨大な勉強」などにより、常にいっぱいいっぱいの状況です。そんな状況の中でいじめを受けることは、精神的に非常に大きなダメージとなります。

 

まずは、なぜ新人看護師がいじめのターゲットになりやすいのかについてみていきましょう。

 

新人看護師がいじめられやすい3つの原因

 

新人看護師がいじめを受けやすい原因は、大きく分けて3つあります。

 

それでは順番にみていきましょう。

 

一人で仕事ができないから

 

新人看護師は、仕事ができません。それは誰もが通る道であり、仕方が無いことです。

 

しかし、「人員に余裕がない」「業務量が多い」などの特徴をもつ職場においては、新人教育をする余裕がないところもあります。

 

余裕がない職場では、先輩看護師が全力で働いてようやく仕事が終わります。そのため、シフトの中に一人でも自立して仕事ができない人がいると、仕事がうまく回りません。その結果、先輩看護師の負担が大きくなってしまいます。

 

この負担の大きさが、新人看護師へのいじめを生む原因となるのです。

 

もちろん、新人教育に力を入れており、丁寧なフォローのもとで新人看護師を育ててくれる病院もたくさんあります。このような病院は、働く先輩看護師にも余裕があるため、新人看護師いじめは発生しにくいです。

 

ですが、余裕のないブラックな病院では、新人は十分なフォローがもらえない上に、いじめの対象となってしまう場合があるので注意が必要です。

 

社会人経験がないから

 

新人看護師がいじめられやすい原因には、社会人経験のなさもあげられます。

 

多くの新人看護師は、看護学校を卒業後すぐに病院に就職します。初めての社会人経験の場が、職場となるのです。

 

学生と社会人では、人間関係やマナーなどが大きく異なります。

 

例えば学生時代であれば、先輩との関係はフランクです。仲の良い先輩に対しては敬語を使わなくてもよかったり、気軽にボディータッチしたりもできました。

 

しかし、職場ではそうはいきません。なぜなら、職場での上下関係は「教える人」「教わる人」の関係だからです。

 

もちろん仲良くなればフランクな関係を築くこともできますが、最初は言葉遣いなどに注意して、あくまで「先輩」「後輩」の関係を意識すべきなのです。

 

このようなちょっとした人間関係のポイントは、初めて社会人になる人は分からないことも多いです。そのため、学生のノリで社会人生活をはじめてしまい、先輩から反感を買うこともあります。

 

教育する先輩が適切な「新人教育」の方法を知らないから

 

また、いじめが起きる背景には、臨床で新人看護師に対して教えることが多すぎるという点もあげられます。

 

看護学校では、看護学生は臨床で働くために必要な最低限の知識を得ます。しかしそれらは本当に最低限の知識であるため、臨床に出てから役立つものではありません。実践的な「病気の知識」「薬の知識」「医療機器の知識」などは、臨床に出てから学ぶことになるのです。

 

学ぶ方法には、「自分で勉強する」「先輩に教えてもらう」の2通りがあります。もちろん自分で調べることは大前提ですが、自分の知識の確認は先輩看護師にしてもらう必要があります。

 

しかし、看護師の先輩達は先生ではありません。そのため、適切な新人教育の方法を知っている人はほんの一握りしかいないのです。

 

「新人への適切な教育方法」を知らないために、教える側の先輩看護師にとっても新人教育は大きな負担になります。先輩看護師は、「ただでさえ忙しいのに、新人を教えろと言われても一体全体どうしたらいいのか」と感じる人もいます。

 

そして、そのストレスが新人看護師に向いてしまい、「いじめ」という形で露呈することがあるのです。

 

新人看護師いじめの特徴

 

それでは次に、新人看護師に対するいじめにはどのような特徴があるのかみていきましょう。

 

「仕事ができない」を理由にされやすい

 

新人看護師が先輩からのいじめを受けるときには、「○○さんは仕事ができない」というのが理由にされやすいです。

 

実際に私の友人が新人時代にいじめを受けたときも、同様の理由でした。

 

私からみると、友人は「他の同期と比べて仕事ができない」ということはありませんでした。むしろ、一つ一つの業務を確実にこなし、丁寧な看護を実践していました。

 

しかし、彼女は徐々に先輩看護師からいじめを受けるようになります。その理由が、「仕事ができないから」でした。

 

「仕事ができない」というレッテルを貼られた彼女は、どんどん自信を失っていきます。何をするにも先輩から厳しいことを言われ続けた結果、彼女は緊張のあまりミスを連発するようになりました。

 

そして、インシデントが多発するようになった彼女は、ついに退職することになったのです。

 

この事例で彼女は、実際には仕事ができていたにもかかわらず、「仕事ができない」というレッテルを貼られたせいで本当にミスを連発しています。

 

ちなみに彼女は退職後、新しい職場に転職しています。新しい職場では良好な人間関係の中で生き生きと働き、毎日楽しいとのことです。

 

同じ新人同士で比較されてしまうことがある

 

同時に複数人の新人看護師が入職した場合、新人看護師同士が比較されてしまう場合があります。そして、その結果1人がいじめにあうこともあるのです。

 

人は、それぞれ成長スピードが異なります。早くに業務を覚えてテキパキと仕事をこなす人もいれば、一つ一つの業務をしっかり覚えてゆっくりと成長する人もいます。

 

ですが、先述したように先輩看護師の中には適切な新人教育の方法を知らない人がいます。

 

そのため、「○○さんは仕事を覚えるのはやいから、仕事ができる」「それに比べると△△さんは仕事が遅いから、仕事ができないんだ」などと単純に比較されてしまうことがあります。そして、それがエスカレートすると「いじめ」となってしまう場合があるのです。

 

いじめを受けたときの対処法

 

それでは、新人看護師がもしもいじめにあってしまったらどのように対処したらよいのかについて、考えていきましょう。

 

信頼できる同僚や友人に相談する

 

一人で抱え込んでしまうのはよくありません。信頼できる同僚や友人がいたら、思い切って今の状況について相談してみましょう。

 

誰かに話を聞いてもらうだけでも、安心することができます。「私は一人ではないんだ」と感じることができるからです。

 

実際に私も、新人看護師の頃はよく友人に話を聞いてもらっていました。自分の困った現状について話をするのは勇気がいるかもしれませんが、話してみるとすっきりするのでぜひ行なったほうが良いです。

 

早く仕事を覚えられるように努力する

 

新人看護師がいじめのターゲットになりやすい一番の理由は、「仕事ができないから」です。裏を返せば、仕事ができればいじめに遭うことは少ないということです。

 

そのため、一日も早く自立して看護を実践できるように努力するというのも、いじめを避けるためには有効な方法です。

 

あなたの頑張りを見てくれている人は、必ずいます。

 

「先輩看護師は怖い」と感じていても、先輩全員が怖いわけではないはずです。あなたの頑張りを認め、応援してくれている先輩看護師もいることを覚えておきましょう。

 

思い切って職場を変える

 

上述した2つの方法は、いじめが軽度な場合に有効です。

 

しかし、「先輩が怖くて病棟に行けなくなってしまった」「仕事のことを考えると眠れなくなる」「ストレスでミスが増えた」などの症状が見られるようになった場合は、別の対処法を考える必要があります。なぜなら、これらの症状がみられたということは、精神的に相当追い込まれている証拠だからです。

 

具体的には、まずはあなたの現状について管理職に相談しましょう。

 

もちろん、ここまで精神的に追い込まれる前に相談できれば一番良いです。しかしそれができなかった場合には、必ずこのタイミングで相談するようにしましょう。

 

看護師長や副看護師長に相談するのは、勇気がいるかもしれません。しかし、管理職は働くスタッフの心身の健康を守ることも大切な業務の一つなのです。

 

管理職があなたの話をしっかりと聞いてくれ、いじめ問題の解決に向けて働きかけてくれた場合には、状況がよくなっていくことも多いです。

 

それでも状況が改善しない場合には、あなた自身の心身の健康を守るために「数日間の休みをもらう」「休職する」というのも有効な方法です。

 

職場から離れてゆっくり自分自身を休ませることで、現状を整理したり、今後どうすべきか考えたりすることができます。

 

もしもそれでも状況が改善せず、辛い状況が続くようであれば、無理せず退職するのも一つの方法です。

 

一つの職場しか知らない場合、視野が狭くなってしまって「どうしてもここで頑張らなくては」と思ってしまうことがあります。

 

しかし、現実的には看護師が活躍できる場所はたくさんあるのです。たくさんの求人の中には、あなたの条件に合った職場が必ずあります。あなたが生き生きと働ける職場は他にあるのです。

 

実際に私の友人でも、「いじめ」が原因で退職した後他の病院に就職後、全くいじめられることなく生き生きと働いている人がいます。彼女に話を聞くと、「あんな辛い思いをするのならばもっと早く転職しておけば良かった」と言っていました。

 

新人看護師だからと言って萎縮しすぎず、視野を広くもち、自分自身を大切にしながら働く方法について考えていく必要があります。

 


看護師が自らのキャリアを考えるとき、「同じ職場に留まって頑張る」または「自分に合う他の職場を探す」ことを考えます。子育てが終わり、仕事復帰を考える人もいます。


こうしたとき、ほとんどの人は看護師の転職サイトを活用します。自分だけの力で探す場合だと3〜5カ所など少ない求人の中から探すケースがほとんどですが、転職サイトを介すれば100カ所以上の求人からピッタリの案件を引き出すことができるからです。


ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社もあれば、看護師との面談を重視することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、首都圏に強みを発揮する会社もあれば、地方求人を多く保有している会社もあります。


これらの違いを理解しなければ、よい転職・復職を実現させることはできません。そのため、まずは各転職サイトで何が異なるのかを理解するようにしてください。



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