看護師がうつ病になりやすい3つの理由

看護師がうつ病になりやすい3つの理由

 

「なんとなく元気が出ない」「体が重くて動けない」などの症状はありませんか?

 

これらの症状が一過性の場合には、疲労が原因の可能性が高いです。ですが、2週間以上心と体に不調を感じているようであれば、もしかしたらあなたはうつ病になりかけているのかもしれません。

 

看護師という仕事には、うつ病を引き起こす要因がいくつも隠れています。今回は、看護師として働くあなたがうつ病になりやすい3つの理由についてお伝えしていきます。

 

まずは、うつ病の基礎知識から押さえていきましょう。

 

うつ病とは

 

一昔前まで、「うつ病は甘えである」「うつ病になる人は心が弱い証拠だ」などと言われていたことがありますが、これは大間違いです。うつ病は、脳の情報伝達機能に異常が生じることがきっかけで発症してしまう、れっきとした「病気」なのです。

 

また、うつ病は15人に1人が一生のうちにかかってしまうと言われるほど身近な病気です。今やうつ病は特殊な病気ではなく、「心の風邪」のような位置づけなのです。

 

うつ病の症状

 

うつ病になると、心と体の両方に症状が現れます。

 

心の症状

 

心の症状としては、大きく「感情面」「行動面」「思考面」の3つに分けることができます。

 

●感情面●

 

うつ病になると、「抑うつ状態」と呼ばれる、気分の落ち込みが強く見られます。以前は好きだった趣味やスポーツにも楽しさを感じられなくなり、理由もなく不安になったり悲しくなったりします。何事にも興味がなくなるのです。

 

そのほかにも、イライラする、怒りっぽくなる、感情がわかなくなる、自分を責めてしまう、寂しくなるなどの感情でいっぱいになり、心の中がネガティブな感情に支配されてしまいます。

 

●行動面●

 

うつ病になってしまうと、すべてのことが億劫になってしまい、行動力が衰えます。家事や仕事だけでなく、今まで好きだった趣味やスポーツなども、億劫でできなくなります。

 

テレビを見る気にもならず、「誰とも会いたくない」と引きこもってしまうこともあります。

 

●思考面●

 

思考面では、「思考力、集中力が低下する」「被害妄想が出てくる」などの症状が現れます。

 

思考力と集中力の低下により、一つのことをずっと考え続けてしまいます。頭が全然働かず、考えをまとめることができません。
「みんなが自分の悪口を言っている」「みんな自分を嫌いに違いない」といった考えに支配されてしまうこともあります。これは被害妄想と呼ばれます。

 

体の症状

 

うつ病は「心の病気」と思われがちですが、実は体にも様々な症状が出るのです。

 

最も多く見られる症状は、「睡眠障害」です。「寝付けない」「途中で起きて眠れなくなる」「夜中に何度も目が覚めてしまう」など、睡眠障害には人によっていろいろなパターンがあります。場合によっては、一日中眠くなってしまう過眠という症状が現れることもあります。

 

また、食欲不振や頭痛、動悸、肩こりなど、うつ病の身体症状は全身に現れます。

 

もちろんこれらの身体症状だけではうつ病とは診断されません。ですが、「抑うつ」などの心の症状を伴っており、体の症状が器質的なものではない場合には、うつ病の可能性があります。

 

うつ病の原因

 

それでは次に、うつ病の原因についてみていきましょう。

 

うつ病になってしまう最大の原因は、ストレスであると言われています。もちろん、ストレスがうつ病のすべての原因ではありません。ですが、実際にはストレスがきっかけとなって発症することが多いのです。

 

ちなみに同じストレスでも、一時的に大きなストレスが加わるよりも、長期間にわたって続くストレスの方が心に悪影響であると言われています。

 

このほかにも、病気・妊娠・出産などの身体的な要因や、性格的要因、ストレスに対する弱さなども、うつ病の発症に関わっているとされています。

 

このようなストレスが蓄積していくと、脳内に神経伝達物質が減少するなどのダメージを受け、うつ病を発症してしまうのです。

 

看護師がうつ病になりやすい3つの理由

 

では、看護師がうつ病になってしまいやすい3つの理由についてお話ししていきます。

 

1. ストレスがかかりやすい仕事である

 

看護師の仕事は、心身に大きなストレスのかかる仕事です。

 

「患者さんの命を預かっている」という大きな責任感の元、少しのミスも許されないような緊張感を持って、日々働かなくてはいけません。働いている間は一瞬も気を抜けないような緊張感は、相当なストレスとなります。

 

対人関係の仕事であるということも、ストレスの原因の一つです。

 

看護師は働いているとき、医師、看護師、コメディカル、患者、家族など、多くの人と関わります。もちろん素晴らしい出会いもたくさんありますが、みんなが自分と相性の良い人であるとは限りません。

 

「クレームの多い患者」「くせのある医師」など、働く上で避けられない対人関係ストレスもあります。このようなストレスが溜まりに溜まってしまった結果、いつの間にかうつ病を発症してしまうこともあるのです。

 

2. 不規則勤務がある

 

また、不規則勤務があることも、うつ病を引き起こすきっかけとなり得ます。

 

特に総合病院で働く看護師の場合、「準夜勤」「深夜勤」「遅番」「早番」など様々な勤務形態があります。この中でも特に夜勤は、働く看護師の体に大きな影響を与えるのです。

 

人間には、「サーカディアンリズム」と呼ばれるリズムがあります。これは、朝起きてから夜寝るまでの自然なリズムのことです。このサーカディアンリズムに従って、私たちは夜眠り、朝になると起きて活動できています。

 

しかし夜勤という勤務は、本来眠っているはずの夜中に起きて働く勤務です。これはサーカディアンリズムに完全に逆らっているため、体に様々な影響が出てきてしまいます。

 

例えば、夜中の睡眠には「心理的ストレス解消効果」があります。私たちは夜寝ているとき、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返しています。この中で、浅い眠りである「レム睡眠」には夢を見させる効果があります。レム睡眠のおかげで、私たちは知らず知らずのうちにストレス解消できているのです。

 

ですが、夜勤の時には夜眠ることができません。夜勤の時には夜勤前後に仮眠を取ることが多いですが、実は仮眠というのは、レム睡眠の消失した睡眠なのです。そのため仮眠では、心理的ストレスや体の疲労を十分に回復させることができません。これにより、ストレスが蓄積し、感情障害やうつ病を引き起こすことがあります。

 

3. 性格的な問題

 

うつ病の発症には、性格的な要因もあります。「看護師にみられるいくつかの性格」が、うつ病の要因になってしまうこともあるのです。

 

例えば、「生真面目で決められたルールをしっかりと守ろうとする」という性格の人がいます。このような性格の人は、看護師として働く上では非常に重宝されます。手順やルールをしっかり守って働かなくてはいけない看護師にはうってつけの性格のように思えます。

 

ですが、このような性格がうまく作用しなくなってしまうと、「ルールにこだわりすぎてしまう」という事態に陥ることがあります。このこだわりの強さにより、ふとしたきっかけでうつ病発症の引き金を引いてしまうことがあるのです。

 

また、「人からの評価を極度に気にする」「人から嫌われたくないという気持ちが強すぎる」という人がいます。このような性格の人は和を重んじて周囲に気遣いもできるため、看護師として働く上で周囲からよい評価を得ていることが多いです。

 

しかし、自己主張を抑えて我慢しすぎてしまった結果、溜まりに溜まったストレスが爆発し、うつ病となってしまう場合もあるのです。

 

もちろん、一口に看護師といってもその性格は千差万別です。当然のことながら、全員が上述したような性格ではありません。ですが、私が実際に働いている中で感じたのは、看護師として働く人の中には「まじめでルールを守れる」「気を遣いすぎてしまう」という性格傾向を持った人が非常に多いということです。

 

そのため、そのような素晴らしい性格を持った看護師達がストレスを発散できずにため込んでしまうと、うつ病を発症してしまうことがあるのです。

 

今元気に働くことができている人も、「最近なんだか疲れ気味だな……」と言う人も、うつ病を予防する最善の方法はストレスの解消です。自分なりのストレス解消法をうまく見つけて、いつも元気に働くことができるコンディションを整えていきましょう。

 

また、「最近やる気が出ない」「涙が止まらなくなる」などの自覚症状を少しでも感じたら、次の休日に心療内科を受診するようにしましょう。

 

看護師として働く人は我慢強い人が多いです。しかし、「自分はまだまだ頑張れる」と頑張ってきた人が突然仕事に来れなくなるのを、私は何度もみてきました。

 

そうなる前に、異変を感じたら少しでも早く対応することが肝心です。いつも患者さんのために一生懸命なあなたこそ、自分をもっと大切にするよう意識しましょう。

 


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