看護師が「自分らしく」働くキャリアプランの考え方

看護師が「自分らしく」働くキャリアプランの考え方

 

看護師という仕事は、活躍の幅がとても広いです。

 

「病院」や「診療所」はもちろんのこと、「学校」「企業」「保育園」「製薬会社」「コールセンター」「看護学校」など、数えればきりがないくらいに活躍できる場所があります。

 

また、働き方もさまざまです。正社員として手厚い待遇を受けながら働くことができるし、場合によっては非常勤(パート、アルバイト)やスポット派遣(単発の仕事)であってもそれだけで生活できるほどの収入を得ることもできます。

 

このように看護師という仕事は、本来ならば一人一人に合ったライフスタイルを実現することのできる職業なのです。

 

しかし現実的には、自分に合った「活躍場所」「働き方」を見つけている人は少ないです。なぜ私がそのように感じるかというと、周りにいる看護師で今の職場に満足している人が少ないからです。みんな、「もう疲れた」「つらい」「辞めたい」と、辛い気持ちを口にしながら日々の業務に従事しています。

 

看護師は、働く「場所」「働き方」を自由に選ぶことができるはずなのに、なぜ現状に満足している人は少ないのでしょうか。

 

私自身の経験や、周りの看護師たちの話から、これらについては思い当たる理由があります。

 

それは、「忙しすぎて職場を変える気力がない」「働き方の選択肢が広すぎて、どこが自分に合うのかわからない」からです。これらの理由により、本来はもっと自分に合った職場があるにもかかわらず、理想の職場に出会えないまま日々辛い思いをしている看護師がたくさんいるのです。

 

管理人が今のキャリアを見つけるまでのお話

 

看護師一人一人キャリアプランは異なります。看護師として働く人はみんな、「自分にしかないキャリアプランを見つけたい」と思っていることでしょう。一つの事例として、管理人の「悩みに悩んだキャリアプランの歴史」を参考にしていただけたらと思います。

 

私が看護師として働いていた場所は、都内にある総合病院(A病院)の小児科でした。看護学生時代から、「小児科ナースとしての道を究めていきたい」という熱い思いをもっていた当時の私は、どの部署に配属されたとしても必ず子どもに携わることのできる、小児科の専門病院に就職しようと思っていました。

 

しかし、A病院のことを知ってその考えは変わります。

 

「実際に働いているスタッフの話」「ホームページ情報」「書籍」などから、A病院の小児科は、「働いているスタッフの小児医療に対する情熱が素晴らしい」「多職種連携ができている」「小児科専門看護師がいる」など、ほかの病院にはない多くの魅力をもった病棟であることがわかったのです。

 

A病院自体も新人教育に力を入れている病院であったため、A病院は新卒看護師が勤務するには申し分のない環境でした。

 

そこで私は、悩んだ挙句に就職先をA病院一本に絞って就職活動をしました。

 

結果は「合格」です。しかも、希望していた「小児科」に配属されました。夢が叶った嬉しさ、そして憧れの先輩看護師と一緒に働くことのできる興奮で、当時の私は舞い上がっていました。

 

看護師1〜2年目の頃は、仕事を覚えることで精一杯でした。朝6時半に家を出て、夜21時に帰ってからまた勉強をします。夜勤明け、休日にも関係なく勉強会へ参加し、次々と新しい課題も出されます。

 

毎日が合宿生活のような日々でしたが、「ずっと憧れていたA病院小児科の看護師になれたのだから、頑張ろう」という思いでひたすらかじりついていきました。

 

月日が経ち、3年目になります。看護師(特にスタッフの入れ替わりがはやい病院)の場合、看護師3年目になると「中堅」と呼ばれるようになってきます。「中堅」と呼ばれる看護師たちは、リーダー業務や係活動、プライマリー業務、新人教育等を積極的に行い、病棟の中心的な立場となります。

 

少しずつ仕事にも慣れてきた私は、看護の仕事が楽しくなってきました。確かに仕事は忙しく、肉体的にも精神的にも大変な職場でしたが、素晴らしい同僚や先輩に恵まれて充実した日々を過ごすことができていました。

 

しかしそんな私にも、自分のライフワークバランスについて考えることとなる大きな転機が訪れます。きっかけは、「妊娠」「出産」です。

 

過酷だった妊娠中の勤務

 

私は、看護師4年目の春に結婚しました。

 

夫は消防士であり、24時間シフト制の仕事をしています。私自身、当時は「日勤」「16時間夜勤」「8時間夜勤」「遅番」「外来」などの変則的なシフトで働いていたため、1週間のうち夕食を共にするのは1〜2回程度という、すれ違いの新婚生活が始まりました。

 

それでも特に問題はなく充実した日々を送っていたのですが、大きな壁に直面したのは看護師5年目で妊娠したときです。

 

私は妊娠中、産休に入る直前まで夜勤をしていました。決して、希望して夜勤をしていたわけではありません。病棟の状況から、夜勤せざるを得なかったためです。

 

看護師は、女性が大多数を占める職場です。特に総合病院に勤める看護師は、多くが20代、30代の女性たちです。この年代は、「妊娠」「出産」を望む人が多い年代でもあります。

 

実際私が働いていた病棟も、私以外に数名妊婦がいました。そのため、例え妊婦であったとしても、夜勤をしないとシフトが成立しなくなってしまいます。このような理由で、私は夜勤をしていました。

 

妊娠中の夜勤が苦だと思わない人もいます。「つわりの症状が朝重いため、日勤がつらい」との理由から、望んで夜勤をする妊婦看護師もいました。しかし、一日中つわりがひどく、水すらも嘔吐していた私にとっては、16時間夜勤は心身ともにかなり過酷なものでした。

 

何度か「夜勤を免除してほしい」との交渉をしたのですが、「人手不足」「病棟の忙しさ」などを理由にそれは叶いませんでした。この体験をきっかけに、私は「今のままでよいのだろうか」という疑問を持つようになります。

 

出産後、ライフワークバランスを意識するようになり転職活動を行う

 

過酷な妊娠生活を経て無事に出産し、育児休暇に突入した私は、今後のキャリアプランについて真剣に悩むようになります。

 

A病院小児病棟で行われている看護は、非常にやりがいがありました。スタッフのモチベーションも高く、常に最先端の医療・看護が行われていたため、とても勉強になりました。素晴らしいスタッフとともに働くことで、自分自身も多くのことを学ぶことができました。

 

しかし、子育てをしながら働き続けられる環境かどうか自問自答してみると、どう考えても自分には難しいという結論に至りました。なぜなら、この病棟で子育てをしている先輩たちは皆夜勤もやり、残業も普通にこなすスーパーナース達ばかりだったからです。私の場合、このような働き方は、自分のキャパシティをはるかに超えていました。

 

そのため、私は今までの人生で一番といってもよいほど悩みます。「時短を使いながら今までの病棟で勤務する」「部署を変える」「違う病院に転職する」「保育園看護師になる」「養護教諭になる」「それとも全く別の道を歩む」など、ありとあらゆるキャリアプランを考えました。

 

ただ、私の周囲には同じように看護師としてのキャリアを考え、転職していった友人が何人もいました。その中で私と仲の良い看護師仲間に「A病院から健診センターへと転職した友人」がいました。

 

その友達をランチに誘い、何気なしに「なぜ今の職場にしたのか」を聞くことにしました。そうすると、「A病院でスペシャリストを目指すのもいいけど、家庭のことを考えたときに、私はもっと家族と過ごす時間のとれる職場を選びたいと思ったからかな」と転職理由を教えてくれました。

 

友人の職場は健診センターなので夜勤はないし、総合病院時代のような勉強漬けの毎日でもありません。そういう意味では、家庭を大切にしたい友人にとって最適の職場だったようです。

 

ただ、最初から健診センターへの転職を目指していたわけではなく、どうやら転職サイトに登録した後、転職サイトに在籍するキャリアコンサルタントに「健診センターへの転職はどうだろうか」と勧められたようです。

 

そのときは素人目線から「違う病院へ転職しようかな」と思っていたようですが、コンサルタントと相談してから「健診センターへの転職もありかもしれない」と考えるようになり、そこから自分が目指すべき方向性を確認できたと話してくれました。

 

転職サイトを活用し、新たなキャリアプランに気づく

 

友人の言葉に触発され、私も転職サイトに登録してみることにしました。このとき、3社の人材紹介会社に登録しました。

 

この中の一人のコンサルタントと電話で話をしたのですが、そのときに次のようなことを言われました。

 

「あなたの場合、転職して他の職場で働くというよりも、まずは子育てに専念して休憩時間をおいた方がいいかもしれません。その間、看護師としてのキャリアはストップしてしまいますが、いつでも再開させることができます。そうした上で、自ら働きたいと思ったタイミングで看護師のキャリアを再スタートさせればいいのではないでしょうか

 

この言葉は、「キャリアを中断させるのが怖い」と不安でいっぱいになっていた私の心にとても響きました。キャリアコンサルタントは、私の「今までの経験」「現状」「キャリアプラン」などを細かく聞き出したうえで、決して転職の無理強いはせず、今の自分に一番必要な言葉をかけてくれたのです。

 

看護師の資格は一生ものです。一度取得すれば、働こうと思ったときにいつでも看護師としてのキャリアを再開できる資格なのです。

 

悩みに悩んだ末、私は職場を退職しました。

 

そして出産から1年半経過して子育てに少し慣れてきたころ、家計のやりくりの問題もあってお世話になった転職サイトのコンサルタントへ連絡し、今度の働き方について一緒に考えてもらいました。

 

もちろん、子どもが小さいので「早めに切り上げて帰ることのできる職場」「給料は以前より少なくなっても問題ない」「託児所付きの病院求人はあるか」など、さまざまな希望を言って要望を聞いてもらいました。その結果、1ヶ月後にはすべての希望を満たす中規模の病院で看護師としてのキャリアを再スタートさせることができました。

 

さらに並行して、「私と同じようにキャリアプランに悩む看護師の助けになりたい」「看護学校で補いきれない看護師としての基礎知識を、誰でもすぐに学ぶことができるようにしたい」との思いから、「看護師のキャリア支援」「看護の知識の提供」に関する仕事も始めました。

 

今の私があるのは、あの時キャリアコンサルタントがかけてくれた一言があるからです。看護師にとってキャリアプランを考えるのが重要だと肌で感じたからこそ、看護師全員が「いまの現状で本当にいいのか」「自分のキャリアは問題ないか」を本気で考えてほしいと思います。

 

勇気を出して転職した結果、輝きだした同僚・先輩たち

 

転職をするには、勇気が必要です。特に初めて就職して、一つの部署しか知らない場合、「どこの病院でも同じなのだろう」と考えてしまいます。つまり、どうしても視野が狭くなってしまうのです。

 

転職経験が少ないあなたは、心の中でこのように思っていないでしょうか?

 

・人間関係がうまくいかず職場で評価されなかったら、「自分がすべて悪いから、仕事ができない看護師として扱われるのだ」と感じる

 

・病棟が忙しく、有給はもちろん公休すら取れていないのに「どの病院も一緒だし、がまんして耐えるしかない」と思っている

 

・業務量が多く、毎回キャパシティオーバーな受け持ちをさせられているにもかかわらず「いつか病棟が変わってくれるかもしれない」と夢を見ている

 

・病棟と家を行き来するだけの毎日で、プライベートが充実しないにも関わらず「仕方がない」とあきらめている

 

もちろん、これらの本心に蓋をして、今いる職場で働き続けても問題ありません。また、いくら多忙な病院でも「圧倒的なやりがい、充実感」を感じていれば、歯を食いしばって仕事を続けてもよいでしょう。

 

ただ、少しでも「今の状況をどうにかしたい」と思うのであれば、思い切って一度転職サイトのコンサルタントに相談してみましょう。

 

人間は変化を嫌う生き物です。そのため、いくら劣悪な環境であっても慣れた場所を離れることは勇気が必要です。

 

しかし、人生は一度しかありません。「もう辞めたい」「辛い」というマイナスの感情でいっぱいになりながら辛い日々を過ごすのであれば、自分に合った職場を探す方が長い目で見たときに有益です。

 

私は今まで、思い切って転職した結果、理想の「キャリア」「ライフスタイル」を手に入れた看護師を何人も見てきました。例えば、以下のような人たちがいます。

 

・初めの就職先では「要領が悪い新人」として扱われていたけれど、職場を変えた瞬間に「仕事が丁寧な看護師」と評価が変わった同僚

 

・「救急外来」「産婦人科」「老人施設」とさまざまな職場を渡り歩いた結果、「小児科」勤務で自分の輝く場所を見つけた先輩

 

1年の半分は非常勤として夜勤勤務、もう半分はハワイでダイビングインストラクターをしながら生活する先輩

 

・激務の総合病院から離れて診療所に転職した結果、子どもの笑顔が増えて家庭が円満になった先輩

 

これはほんの一例に過ぎません。しかし、「職場を変える億劫さ」を乗り越え、自分の理想とするライフスタイルを追求してきた人たちは、転職によって理想のライフスタイルを手にしています。

 

自分の理想とする「キャリアプラン」「職場」「ライフスタイル」が、最初に配属された職場で見つかる人はまれです。悩み、試行錯誤し、チャレンジしてこそ、本当に自分が輝くことのできる職場を見つけることができるのです。

 

人生は一度きりです。自分を輝かせてくれる職場に出会い、悔いの残らない人生を送りましょう。

 

なお、転職を考えるときは多くの看護師が転職サイトを活用します。それでは、どのようにして転職サイトを使い、求人を探せばいいのかについて解説していきます。

 

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