「看護師」と「看護師長」に求められるスキルの違い

 

看護師の世界は、独特の構造をしています。

 

なぜかというと、働くスタッフのほとんどが役職を持たない一般の「看護師」だからです。役職をもっているのは、「看護師長」「看護副師長」という肩書きの人だけです。つまり、看護師の世界は「役職がある人」というのは、一つの部署で多くても2、3人しかいません。

 

一方、一般企業では、細かく役職が分かれています。「主任」「係長」「課長」「部長」……などと役職は多数あるため、看護師と比べると役職をもつ人が多いです。

 

そのため、一般企業では、上級の管理職になるまでに、少しずつ管理者としての経験を積んでくことができます。

 

しかし、一般の「看護師」は、リーダー業務をおこなうことがあるとはいえ、日常的に管理職としての役割を果たすことはありません。そのような中、いきなり「看護副師長」「看護師長」などの役職についた場合、「自分はどのように振る舞っていったらよいか分からない」と感じる人も多いと思います。

 

そこで今回は、一般の「看護師」と「看護副師長・看護師長」などの管理職に求められるスキルの違いについて説明していきます。

 

病院・事業所がスタッフに求めるスキルには3つの種類がある

 

はじめに、基本的な「スキル」についてのお話からです。

 

一口に「スキル」といっても、実は詳しく見ると3つに分けて考えることができます。それは、「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」です。

 

まずは、これらのスキルはそれぞれどのようなものか見ていきましょう。

 

テクニカルスキル

 

「テクニカルスキル」とは、「実務的なスキル」のことです。

 

「看護技術」「看護の知識」など、臨床で看護師として働く上でもっていなくてはいけない、専門的なスキルがこれに該当します。

 

ヒューマンスキル

 

ヒューマンスキルとは、いわゆる「コミュニケーション能力」のことです。

 

看護師として働く上で、他者とのコミュニケーションは欠かせません。スタッフ、患者、そして家族と円滑なコミュニケーションを取ることのできるスキルが、「ヒューマンスキル」なのです。

 

コンセプチュアルスキル

 

「コンセプチュアルスキル」とは分かりにくいですが、日本語に訳すと「概念化のスキル」ということになります。

 

これは何かというと、論理的思考力や、問題解決能力のことです。

 

ここまで3つのスキルをみてきて、「同じスキルでもいろいろな種類があるんだな」ということは分かっていただけたかと思います。

 

そして、もうお気づきの方もいるかもしれませんが、それぞれの役職ごとに求められるスキルは違うのです。

 

「看護師長」に求められるのは「コンセプチュアルスキル」

 

先述した3つのスキルを思い出してみましょう。

 

この中で、一般の「看護師」に特に求められるスキルはどれでしょうか?

 

答えは、「テクニカルスキル」です。専門知識・技術である「テクニカルスキル」がなくては、そもそも看護師として働くことは困難です。

 

逆に、「あの人はできる看護師だ」という評価を得ている人は、テクニカルスキルの高い看護師であるということもできます。

 

では、看護師長に求められるスキルは何かというと、テクニカルスキルではなく「コンセプチュアルスキル」なのです。

 

看護師長は、ほとんどの場合患者さんの受け持ちをしません。そのため、そこまで高度な「テクニカルスキル」は必要ありません。

 

むしろ、必要なのは「幅広い視点で物事を捉え、問題解決していく能力」であるといえます。これこそが、看護師長に必要とされている能力なのです。

 

たまに、「スタッフとしては優秀だったけれども、看護師長としてはいまいち」という評価をされてしまう人がいます。そのような人は、テクニカルスキルはあったけれどもコンセプチュアルスキルが低いと言い換えることができます。

 

「看護師」「看護師長」に共通して求められるのは「コミュニケーションスキル」

 

これまで見てきたように、「看護師」と「看護師長」では求められるスキルが異なります。

 

しかし、どちらの立場で働くとしても、共通して求められるスキルがあります。それは、「コミュニケーションスキル」です。

 

コミュニケーションスキルとは、先述したとおり「コミュニケーション能力」とも言い換えることができます。簡単に言うと、人とコミュニケーションを取る上で必要とされるスキルのことです。

 

看護師が円滑に業務を進めていく上で、他の人との協力は欠かせません。業務を進めていく中で、「他の看護師」「医師」「コメディカル」「患者」「家族」とのコミュニケーションはなくてはならないものである上に、これが不足していては円滑な業務ができません。

 

このように、「看護師」と「看護師長」ではそれぞれ必要とされるスキルが異なりますが、「コミュニケーションスキル」は共通して求められています。

 

役職についていようといまいと、「自分が今極めているのは何のスキルか」「今後どのようなスキルをつけていくべきか」を意識して業務にあたっていくことで、スキルアップをすることが可能になります。

 


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