看護師に必要な4つのコミュニケーションスキル

 

看護師が働く上で、コミュニケーションスキルは欠かすことが出来ません。なぜなら、医療現場で働く上で、コミュニケーションは必要不可欠なものだからです。

 

例えば、患者さんや家族と関わる際には、何気ない会話の中から「家族構成」「価値観」「今のニーズ」を拾い出していかなくてはいけません。

 

また、同じ医療者同士でも、レポートや申し送りのときには、患者さんの情報を的確に相手に伝えるスキルが必要になります。

 

しかし、「あなたはコミュニケーションスキルがありますか?」と聞かれたとき、自信を持って「あります」と答えられる人はごく少数だと思います。大多数の人が、「医師と話すのが苦手」「先輩とどう関わったら良いのか分からない」などの悩みを持っているのではないでしょうか。

 

そこで今回は、看護師として必須の「コミュニケーションスキル」を高めるポイントについて、お伝えしていきます。

 

「コミュニケーションスキル」は4つの要素から成り立っている

 

まずはじめに、「コミュニケーションスキル」とは何かについて確認していきましょう。

 

コミュニケーションスキルとは、その言葉通り「相手とコミュニケーションを取るための能力」のことです。

 

そして、コミュニケーションスキルというのは1つで成り立っているのではありません。大きく分けて、4つの要素から成り立っているといえるのです。

 

それぞれみていきましょう。

 

表現力

 

まず一つ目は、表現力です。表現力とは、相手に自分の感情や考えを表す能力のことを言います。

 

例えば、怒っているときに「なぜ怒っているのか」を説明せず、物に当たったり無言になったりする人がいます。これでは、表現力が乏しいと言わざるを得ません。

 

一方表現力のある人であれば、「なぜ怒っているのか」について、自分の言葉を使って表現することが可能です。

 

表現力は、他のスタッフとコミュニケーションを取りながらチーム医療をしていく上で必須のスキルであると言えます。

 

交渉力

 

次に、交渉力についてみていきましょう。交渉力とは、相手と交渉することで自分の望む結果を引き出す能力のことです。

 

例えば、あなたが忙しくバタバタと動き回っているときに、後輩から「患者さんの清拭を一緒にしてください」と頼まれる場面を想像してみてください。

 

このとき、ただ一方的にお願いされるのと、「先に○○さん(自分)の患者さんの清拭を手伝うので、終わったら私の方もお願いできますか?」とお願いされるのではどちらが協力したくなるでしょうか。

 

おそらく、ほとんどの人が後者であると思います。

 

看護師はその日のスケジュールを自分で決めて動く場面が多いため、交渉力を付けると有利に仕事を進めることができます。

 

伝達力

 

伝達力は、相手に自分の考えや気持ちを正しく伝える能力のことです。

 

例えば、あなたの受け持ち患者さんが急変したとします。そのとき、医師に「えーっと、5分前から顔色が悪くなって……あ、やっぱり先に意識を消失していました」などと要領を得ないレポートをしていては、最悪の場合患者さんの命に関わってきます。

 

一方、「5分前から顔色不良、同時に意識消失がみられました」と的確にレポートすれば、スムーズにその後の処置をすることができます。

 

医師やリーダー看護師へのレポートが苦手な人は、伝達力が低いのです。

 

説得力

 

最後のスキルは、説得力です。説得力は、根拠を持って説明する力のことです。

 

例えば、患者さんに薬の飲み方を指導する場面があったとします。

 

このとき、ただ「大事な薬なので飲んでください」というよりも、「この薬は飲み続けることで気管支を拡張してくれる薬です。喘息の再発予防に効果的なので飲んでください」と根拠をもって説明する方が、患者さんにとって必要性が認識されやすいです。

 

以上の4つが、コミュニケーションスキルと呼ばれるものです。

 

いくら「コミュニケーションスキルに自信が無い」と思っている人であっても、上述した4つのスキルのうち、「このスキルは他に比べれば良いかも」というスキルもあるのではないでしょうか。逆に、「このスキルは私に足りないものだ」と感じるものもあるはずです。

 

コミュニケーションスキルを磨くには、「苦手なスキル」を認識し、そこを伸ばしていけば良いのです。

 

例えば私であれば、表現力が乏しいと自覚しています。例に挙げた「いらいらすると無言になる人」はまさに私のことです。

 

そのため私の場合であれば、特に表現力を磨く必要があります。そこで、具体的に「自分の感情を言語化する」「いらいらした原因を相手に伝わるように冷静に話す」という練習をしています。その結果、前よりも冷静に自分の感情を表現できるようになってきました。

 

このように、ひとくちにコミュニケーションスキルといっても細かく見ていくとそれぞれの要素に分かれており、得意不得意は人によって異なります。

 

あなたも、自分のコミュニケーションスキルについて振り返って、苦手なスキルを伸ばすようにしましょう。そうすることで、臨床現場で自信を持って働くことができるようになります。

 


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