看護師がもらえる夜勤手当の相場を知る

 

看護師が病棟で働こうと思ったとき、特別な事情がない場合は「夜勤」勤務をすることになります。

 

夜勤は、患者さんが安心して夜間過ごすために欠かせない勤務です。しかし、「夜勤」勤務は、本来眠るべき夜間に起きて働くものです。その結果、看護師の心身に大きな影響が及びます。

 

そのため、「夜勤」に従事する看護師に対しては、普段の賃金に上乗せされた賃金が支払われます。

 

今回は、看護師が夜勤をすることで得られる手当について学びましょう。

 

「夜勤手当」と「深夜勤務割増給」

 

看護師が夜勤をすることで得られる手当は、2種類あります。「夜勤手当」「深夜勤務割増給」です。

 

「夜勤手当」に関しては、法律で決まりがありません。そのため、いくら支給されるは病院によって異なります。「夜勤手当」の場合、「深夜勤1回につき〇〇円」といった定額制での支給になります。

 

一方の「深夜勤務割増給」は、労働基準法で決められている手当です。そのため、「深夜勤務割増給」は、どこの病院に勤めていても一律に支給されるものです。

 

「夜勤手当」の相場はいくらなのか

 

先述したように、「夜勤手当」に関しては、法律で決まりがありません。病院によって、夜勤手当は多いところもあれば少ないところもあるのです。

 

「夜勤手当」は各病院により違うので、いくつもの病院で働いたことがある人以外は、自分が勤務する病院の夜勤手当は多いのか少ないのかわからないと思います。ここで役に立つのが、「夜勤手当の平均額」に関するデータです。

 

2014年に日本看護協会が行った調査結果に、夜勤手当の平均額が記されています。以下の通りです。

 

3交代制準夜勤手当の平均 4190円

 

3交代制深夜勤手当の平均 5259円

 

2交代制夜勤手当の平均 10.859円

 

これが、「夜勤手当」の相場だと考えることができます。

 

ちなみに、病床の規模別にみると、「3交代制勤務」「2交代制勤務」ともに、小規模病院ほど夜勤手当額が高い傾向にあるそうです。

 

「深夜勤務割増給」はいくらもらえるのか

 

それでは次に、「深夜勤務割増給」はいくらもらえるのかについて考えていこうと思います。

 

先述したように、「深夜勤務割増給」はどこの病院に勤務していても一律で支給されるものです。「深夜勤務割増給」は、22:00〜5:00の間に勤務した場合に支払われます。どのくらいの時間勤務したかに応じて、給料額の25%相当の割増賃金を上乗せしてもらえます。

 

言葉では少しわかりにくいと思うので、例を挙げます。なお、以下の例ではわかりやすいように時給を「1,000円」としましたが、現実的には看護師の時給はもっと高いです。

 

Aさんの勤務する病院は、2交代制です。勤務時間は16:00〜8:00の16時間となります。Aさんの基本給を時給換算すると、1000円です。

 

この場合、Aさんの時給に上乗せされる賃金は、

 

1,000円 × 0.25 = 250円

 

です。つまり、時給1,000円のAさんは、22:00〜5:00までの間「深夜勤務割増給」として1時間当たり250円が追加されるのです。

 

この結果、1回の夜勤でAさんが受け取ることのできる額は以下のようになります。

 

@基本給 : 1,000円 × 16時間 = 16,000円

 

A深夜勤務割増給 : 250円 × 16時間 = 4,000円

 

1回の夜勤でAさんがもらえる賃金 @+A = 20,000円

 

これが、「深夜勤務割増給」の考え方です。

 

夜勤手当が「深夜勤務割増給」として支給される場合

 

病院によって、夜勤勤務に対する賃金の支払い方法は異なりますす。「夜勤手当」と「深夜勤務割増給」が別々に支払われるところもあれば、夜勤手当が「深夜勤務割増給として(又は代わりに)支給する」となっている場合もあります。

 

前者の場合は、非常にわかりやすいです。法律で定められている「深夜勤務割増給」に加えて各病院が独自に定める「夜勤手当」が支給されるので、「夜勤手当が1回いくらなのか」を見れば、各病院による差を簡単に比べることができます。

 

気をつけなくてはいけないのは、後者の、夜勤手当を「深夜勤務割増給として(又は代わりに支給する)」となっている場合です。この場合は、「夜勤手当」という名目での手当てが支給されないため、自分が1回の夜勤でいくらもらっているのかわかりにくいです。

 

そのため、このような形で夜勤手当・深夜勤務割増給が支給される場合には、「法律で定められた額になっているか」もしくは「それ以上の額になっているのか」を自分で確認していく必要があります。

 

確認方法は、先述した計算方法によります。少し面倒かもしれませんが、自分の大切な給料のために一度計算してみるとよいでしょう。

 

看護師として働いている人は、「患者さんのために」と本当に一生懸命働く人が多いです。管理人自身も看護師として働いていた時に感じたのですが、患者さんのために頑張りすぎるがあまり、自分自身の健康やプライベートを犠牲にする人が多いように感じました。

 

看護師も、人間です。また、看護師の仕事はボランティアではありません。

 

看護のプロフェッショナルとして患者さんに看護を提供していくには、適切な「賃金」をもらわなくてはいけません。

 

そのため、少しわかりにくい「夜勤手当」「深夜勤務割増給」という考え方ではありますが、きちんと理解して、自分自身の給料が労働に見合ったものであるのか確認する必要があります。

 

もしも、相場と比べて「夜勤手当」の額があまりに少ない場合、もしかしたら転職を考慮したほうが良いのかもしれません。

 


看護師が自らのキャリアを考えるとき、「同じ職場に留まって頑張る」または「自分に合う他の職場を探す」ことを考えます。子育てが終わり、仕事復帰を考える人もいます。


こうしたとき、ほとんどの人は看護師の転職サイトを活用します。自分だけの力で探す場合だと3〜5カ所など少ない求人の中から探すケースがほとんどですが、転職サイトを介すれば100カ所以上の求人からピッタリの案件を引き出すことができるからです。


ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社もあれば、看護師との面談を重視することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、首都圏に強みを発揮する会社もあれば、地方求人を多く保有している会社もあります。


これらの違いを理解しなければ、よい転職・復職を実現させることはできません。そのため、まずは各転職サイトで何が異なるのかを理解するようにしてください。



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