【体験談】ICU看護師の仕事とやりがい

【体験談】ICU看護師の仕事とやりがい

 

急性期看護に興味がある人が自分の働く場所を考えたとき、「ICU」という選択肢が挙がります。

 

しかし、ICUという場所はその特性上、重症の患者さんばかりです。そのため、勤務するにあたって「私でも働くことができるだろうか……」と不安に思う人も多いことでしょう。

 

そのため今回は、現役ICUナースであるかおりさんに、ICU勤務のリアルな現場についてインタビューをしてきました。

 

名前 : かおり  

 

看護師歴 : 総合病院消化器・整形外科混合病棟(4年間) → ICU(3年間)

 

【体験談】ICU看護師の仕事とやりがい

 

管理人:ICUには希望で配属されたのですか?

 

かおりさん:希望ではありません。もともとERを希望して転職したので、ICU配属と聞いたときは「まじか!」と思いました(笑)

 

管理人:ICUの特徴を教えてください。

 

かおりさん:たとえば消化器外科病棟だったら、基本的には消化器疾患がメインの患者さんが入院してきます。でも、ICUは特定の科に特化しているわけではなく、すべての科の患者さんが入院してきます。そのため、頭から足の先まで、すべての科に関する知識が必要なのがICUです。

 

また、状態の変わりやすい患者さんが多く入院しているため、常に緊張感を持っていなければ勤まりません。

 

このようにお話しすると「やはりICUは大変だ」と思われることもありますが、一方で、 ICUは「好きな人はすごく好きになる」といわれているる部署です。「自分の気づきや臨機応変さで患者さんを救うことができた」という経験から、強いやりがいを感じる看護師もたくさんいるのです。

 

管理人:ICUにはどんな患者さんが入院してきますか?

 

かおりさん:大きなオペの術後患者、合併症ハイリスクの術後患者、各病棟での急変患者、外部からきた重症者…など、すべての科の患者さんが入院してきます。

 

あらかじめ予定されていたオペ後の患者さんが入院する場合には、見通しも立っており情報収集する時間もあるからまだよいのですが、病棟で急変した患者さんや、救急車で来院してERに入った後すぐにICUに入院してくる重症患者さんの場合は大変です。時間がない中、短時間で最低限必要な情報をとらなくてはいけません。

 

患者さんが入院してきたらすぐに処置等がはじまるので、先を見越してあらかじめ物品等をそろえるようにしておきます。

 

管理人:ICUで働いていてよかったことは何ですか?

 

かおりさん:ICUは、正直最初はとても大変な部署です。でもその分、ICU看護師としての仕事ができるようになってくると、看護師として自信がつきます。

 

患者さんの全身をみることができるようになるため、どの部署にいっても自信を持って看護できます。たとえば、人工呼吸器装着中の患者さんや術後の患者さんなど、一般の病棟では重症者とされている患者さんでも、ICUを経験していれば恐れることなく受け持ちできます。逆に、リリーフに行ったときに重症者の受け持ちをさせられることがあるくらいです。そんな時は、頼りにされているな、とちょっとうれしくなります(笑)

 

管理人:ICUで働くことの大変さは何ですか?

 

かおりさん:とにかく、覚えなくてはいけないことが多いという点です。最初の1年間は特に辛いです。「仕事が終わったら勉強、休みの日も勉強」で、とにかく勉強していました。勉強しても勉強しても、覚えることが多くて追いつきませんでした。

 

また、ICU看護は、非常に神経を使います。緊急入院があったり急変があったりすると、次から次へと医師からの指示が飛んできます。そんなとき、受け持ちナースは全状況を把握して司令塔となって物事が円滑にすすむようにしなければなりません。

 

急変時は早く早く!と焦りがちですが、急ぎながらも決してミスがあってはなりません。緊急入院・急変対応をした後は、神経を使いすぎて頭が痛くなることもあります(笑)。

 

管理人:どのように勉強をしましたか?

 

かおりさん:以前消化器外科病棟に勤務していた時は、その病棟で扱う疾患がある程度決まっていたため、疾患ごとのノートを作る余裕がありました。しかし、ICUは、すべての科の疾患がでてきます。とにかく見る疾患が多いので、短期間で全ての疾患を完璧に勉強するのは困難です。

 

そのため、一度にその疾患について完璧に覚えようとするのではなく、まずはその時その時でわからないことがあった時にすぐに調べられるよう資料を用意するということから始めました。最初はその日に必要な知識だけを持つことを重視し、目の前の患者さんに出ている症状から学ぶということを積み上げていき、1年くらいするとだんだん知識が増えていき、軌道に乗ってきました。

 

役に立ったのは、ポケットサイズの参考書です。たとえば、「人工呼吸器装着中の患者さんを受け持つときには人工呼吸器の参考書を手元に置いておく」という風に、わからなかったらその場ですぐに調べられる工夫をしました。

 

どのような本で勉強したらいいかどうかは、ICUの先輩方に聞きました。何を知っていると役に立つのかポイントがわからない時点で自分で本を選ぶのは結構大変です。先輩がおすすめしてくれた本というのは、その職場で必要な知識がたくさん詰まった本でもあるので、非常に参考になります。

 

管理人:ICUで勤務することのデメリットはありますか?

 

かおりさん:ICUでは挿管されている患者さんが多いため、患者さんとコミュニケーションをとる機会が少ないです。そのため、言語によるコミュニケーション能力が育ちにくい側面もあります。患者さんと会話をしながら、じっくり向き合って看護したい人にはもしかしたら向かないかもしれません。

 

また、CVやA−Lineが挿入されている患者さんが多く医師による処置が多いため、看護の基礎技術を身につける機会が少ないです。ICUはいつ何が起こるかわからない、常に緊張感を絶やすことのできない領域です。そのため、危機感をもって働くのが苦手という人は非常に苦労すると思います。

 

管理人:新卒でICUに勤務するのと、他部署を経験してからICUに勤務するのとでは、どちらがおすすめですか?

 

かおりさん:それぞれメリット、デメリットがあります。

 

ICUは覚えることが多く本当に大変な部署です。そのため新卒で勤務すると、最初に覚えなくてはいけないことが圧倒的に多く、勉強が大変だと思います。また、看護の基礎的な技術も、経験する機会がほかの部署に比べて少ないため、新卒でICUに勤務すると看護技術を身につけにくいです。

 

でも一方で、新卒でICU勤務をするメリットもあります。それは、先輩に丁寧に見てもらえることです。

 

ICUは患者さんも急変しやすく非常に高度な知識や技術が必要とされる部署なので、新人がいきなり野放しにされるようなことはまずありません。先輩がマンツーマンで指導してくれるため、その点は安心できます。

 

他部署を経験してからICUにいくと、患者さんとのコミュニケーションの基礎や看護技術の基礎は身につけたうえで行くことはできるのですが、周りから「経験者」という目で見られるため新人ほど丁寧にみてもらえません。また、経験者だからできるだろう、という周りからのプレッシャーも辛いものがあります。

 

なので、ICUに行きたい人は、思い切って新卒から勤務してみるのも手かもしれません。

 

管理人:ICU看護をするうえで心がけていることは何ですか?

 

かおりさん:緊急入院の患者さんが来た時や、患者さんの急変時には、どんどん医師からの指示が飛んできます。迅速に対応していかないと患者さんの命にかかわるため、非常に神経を使います。でも、急ぎながらも、決してミスがあってはなりません。

 

そのため、周りのスタッフを落ち着かせるような声掛けをしたり、忙しい時ほどお互いに声を掛け合って対応することを心がけています。

 

管理人:ありがとうございました。

 

ICU等、超急性期の領域は、「好きな人はとても好きになる領域である」というのは管理人も聞いたことがあります。緊迫感のある中での勤務はとても神経を使いますが、その分やりがいや達成感を感じることも多いのがICUという領域だそうです。

 

かおりさんも話していたとおり、ICUで看護師としての勤務経験があれば、その後どの領域に行っても自信を持って看護できます。確かに覚えなくてはいけないことが多い大変な領域ではありますが、興味のある人は思いきって飛び込んでみましょう。

 

看護師として大きく成長できるはずです。

 


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