病棟で働く日勤看護師の「役割」「仕事(業務)内容」

 

病棟は、それぞれの科によって特色が大きく異なります。

 

例えば「ICU」「CCU」「HCU」などの集中治療領域で求められる看護は、「集中力」「危機管理能力」「冷静さ」などが求められます。集中治療領域においては、「患者さんとゆっくりコミュニケーションを取る」というよりは、「いかに異常を見逃さずに的確な対応を行うか」が重要視されるのです。

 

一方、「PCU(緩和ケア病棟)」などで求められる看護は、「いかに患者さんとコミュニケーションを取り、苦痛が少なくQOLの高い生活を送ってもらうか」が重要な点となります。

 

このように、一口に「病棟で働く日勤看護師」といっても、「求められる看護」「役割」「業務内容」はそれぞれの病棟で大きく異なるのです。

 

しかし、病棟看護師における「日勤」という業務内容にはいくつか共通点があります。これらは、だいたいどこの病棟でも共通しているものです。

 

今回は、病棟看護師の「日勤」業務における一般的な「役割」「仕事(業務)内容」について解説していきます。

 

病棟における日勤業務の特徴は「ケアがあること」

 

普通、私たちが入浴する時間帯は夜であることが多いです。しかし、病院に入院している患者さんたちに対して入浴などの清潔ケアを行う時間帯は、日中になります。

 

健康な人はあまり意識しないかもしれませんが、入浴などの清潔ケアは、非常に体力を消耗するものです。病気で入院している人にとっては、「お風呂に入る」「シャワーを浴びる」「着替えをする」という一連の行為だけで、激しく体力を消耗してしまいます。また、疾患によっては清潔ケアをすることによって循環動態に変化が生じ、急変することにもつながりかねません。

 

このように、疾患を持っており体力が低下している人にとって、清潔ケアは非常にリスクのあるものなのです。そのため、病院において清潔ケアを行う時には、人手のある日勤帯に行われる場合がほとんどです。

 

日勤看護師は、受け持ちの患者さんが安全・安楽に清潔ケアを受けられるように援助を行わなくてはいけません。

 

「リスクのある治療」「治療内容の変更」「検査」「手術」は日勤帯に行われる

 

夜勤に比べて日勤帯は、医師・看護師ともに人数が多いです。人数が多いということは、それだけ急変時の対応がスムーズになります。

 

そのため、「抗がん剤」「移植」「ステロイドパルス」「透析」などの、重篤な副作用を引き起こす可能性のある治療に関しては、日勤帯に行われる場合がほとんどです。(治療スケジュールによっては、夜勤帯の場合もあります)

 

また、「人工呼吸器の設定変更」「酸素流量の変更」など、それを行うことで患者さんの状態が変化する可能性のある行為に関しても、基本的には日勤帯で試す場合が多いです。

 

さらに、「CT」「MRI」などの検査や「手術」も、緊急時でない限りは人手が多い日勤帯で行われます。

 

これらの例をみてもわかるように、日勤帯というのは基本的に「治療」「検査」「手術」などが行われ、患者さんの治療内容に関してさまざまな変更が加わりうる時間帯です。

 

そのため日勤看護師は、受け持ちの患者さんにどんな治療・検査があるのかを漏れなく把握することが必要です。それと同時に、「治療・検査の結果どんなことが起こりうるか」「今日新たに変更されうる治療内容はなにか」などをある程度予測しながら動くことが必要になります。

 

夜勤に比べ、日勤帯の方が事務仕事が多い

 

看護師の仕事は、ベッドサイドで患者さんと接するだけではありません。

 

実は、場合によっては業務時間の1/3程度が「記録」「書類」を扱う事務仕事になるのです。

 

看護は、何人もの看護師でローテーションを組んで行われます。そのため、患者さんに対する正確な「記録」がなければ、看護業務はスムーズに引き継がれない上に、治療にも支障が出てきてしまいます。

 

看護師が書く記録には、「バイタルサインの記載」「看護記録」「行った処置・ケアの記録」「治療の記録」「入院時記録」「退院・転院サマリー」などさまざまな種類があります。各病院・病棟で差はあるものの、看護師が書く「記録」の種類は非常に多く、年々増えてきています。看護師の残業も、「記録が終わらない」という理由が多いです。

 

先述したように、日勤帯ではさまざまな「治療」「検査」が行われます。行われた分だけ記録に残しておかなくてはならないため、日勤帯は事務仕事が多くなるのです。

 

また、医療の高度化・複雑化や、個人情報に関する意識の高まりがすすむにつれ、患者さんとの間に取り交わされる「書類」の数も増えてきました。「個人情報保護」の同意書から始まり、「手術」「化学療法」「輸血」などの治療が行われるときには必ず「同意書」を取ることが必要になっています。

 

これらの書類は、部署によっては事務の方が管理してくれるところもありますが、看護師が行うところもまだまだたくさんあります。どれも治療を行っていくうえで重要な書類なので、その管理には非常に気を使うものです。

 

患者さんとコミュニケーションを取りやすい

 

日勤帯は患者さんが起きている時間なので、患者さんとコミュニケーションを取りやすいという特徴があります。

 

その日の業務に余裕があれば、「散歩」「会話」「マッサージ」など、患者さんとしっかり向き合う時間を作ることが可能です。また、家族が面会に来るのも日中〜夕方の場合が多いため、患者さんの家族ともコミュニケーションを取りやすいという特徴があります。

 

特に、1人の患者さんを入院から退院まで見守る「プライマリー看護師」の場合は、患者さんや家族とコミュニケーションを取りさまざまな情報を得たり、ケアの実践が行える日勤帯は、非常に重要なものです。

 

これまでみてきたように日勤帯は、「ケア・治療・検査がある」「事務仕事が多い」などの理由により、夜勤よりも「バタバタとする」ことが多いです。しかし、夜勤と比べて受け持ち人数が少ない分、時間が許せば患者さんとコミュニケーションを取りながら患者さんに寄り添う看護を実践していくことも可能です。

 

病棟で日勤看護師として働きたい人は、これらの特徴を頭に入れておきましょう。

 


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